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病気や子育てについて書くつもりが、趣味の話が増えてしまった雑多ブログ。

LZ-A4という中華イヤホン② 音質レビュー

 まず前提として、LZ-A4には背面3種類、前面(ステム側)6種類のフィルターが付属し、組み合わせの結果、計18種類の音質をもつことになります。

私は今のところ付属のコンプライもどきで背面黒+前面青のフィルター(到着時点と同じ組み合わせ、以下標準)で聴いていて、レビューもまず標準が前提にあって……という書き方をしています。

 

ちなみに前記事はこちら

mohumohux.hateblo.jp

 

 

組み合わせによって再生周波数帯域も変わるため、説明書の記載を最初にアップします。

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This Game / 鈴木このみ

標準 背面黒・前面青 20 - 35,000Hz

個人的に(ヘッドホン・イヤホンで聞く場合に)サ行が刺さる率ナンバーワンの曲なのですが、驚いたことに全く刺さらない。刺さらず、滑らかに消え行く。この曲はベースラインが凄く面白いのですが、このベースがとても自然な音が聞こえているという印象。正直に言うと、ほとんどの再生装置は質の悪いアンプや妙なエフェクターを経由したような音が鳴ると思っているのだけれど、LZ-A4はそういった感覚が少なく、歪みがないとはこういう事かと納得させられる。もちろん意図的に歪まされている音はその通り聞こえるけれど、必要以上に歪んだようには聴こえない。ボーカルは埋もれがちなハモりの部分がしっかり分離して明確に聞こえてくる。ノリが良く華やか。

 

比較 背面赤前面青

10-35000Hzと、最も広い再生周波数帯域の組み合わせ。

ボーカルのサ行は変わらず刺さらない音で、低域はより深いところで鳴るようになった。その分、やや中高域が奥に引っ込んだ感があり、これにより解像度が若干下がった印象も受ける。しかしベースは躍動感を増しているし、これはこれで十分ありだ。

しかし、「何故最も広い再生周波数帯域を誇る組み合わせが到着時点(標準)の組み合わせでないのか」と私は思っていたのだけれど、標準の背面黒・前面青に比べるとどうしても凡庸というか、他の同価格帯イヤホンでも良いんじゃない?と思える仕上がりにも感じた。標準の組み合わせに比べるとやや曇っているというか、雄大な音場で鳴る自然な音という印象が薄れる。

ただ、フィルターを変えるだけで20000円超えの他のイヤホンのような音も手に入っているのだから、高評価すべきだと思う。

もちろん、この音が一番好みという人も多くいると思う。

 

比較 背面黒・前面赤 20 - 15,000Hz

説明書によると、この組み合わせは再生周波数帯域が20-15000Hzと、それほど広くない。むしろ狭いと言ってもいいと思う。私自身の耳が加齢による衰えで17000から18000Hz辺りを上限に上が聞こえないのだけれど、それよりも狭い。

一方で、ネット上で評価の高い意見が見られたため、標準の次に期待していた組み合わせでもある。

高域は更に刺激が無くなって、マイルド。中低音は厚みを増して、標準の組み合わせに比べるとスモーキー。明瞭感や鮮烈な印象はなくなるが全体のバランスが良く、ボーカルも一つの楽器であることを思い知らせてくれる絶妙な塩梅。標準よりも大人な音といった印象。ボリュームを少し上げても良い。

とにかく刺激が少なくて、聴き疲れとは無縁のようにも感じる。長く聴き続けるならこれが良い。

 

比較 背面黒・前面 20 - 24,000Hz

全体的にモヤがかかった印象で、標準に比べて著しく見晴らしが悪くなり音場もギュッと縮まる。

 

Rising Hope / LiSA

標準 背面黒・前面青 20 - 35,000Hz

シンセサイザー、ギター、ドラム、ベース、どれもが分離感高くそれでいて調和して存在している。その土台の上に強めのボーカルが乗ってきて、作り手はこういう音を狙っていたのではないかと勝手に想像してしまう。3:45~のロングトーン2連発は鮮やかに伸び、しかしBA型にありがちの神経質な印象は受けない。

 

比較 背面黒・前面赤 20 - 15,000Hz

標準に比べるとRisingHopeのように明るくノリが良い曲との相性で劣るかもしれない。

しかし、標準はボーカルが近く感じたけれど、これはこれで全ての帯域が整列したようにバランスを取っている印象があり、決して悪くない。

華やかさが無くなったように感じるけれど、だからといって解像に劣るわけではない。標準に比べて明瞭でない分わかりやすい解像感ではないけれど、よく聴けばしっかり鳴っていても過度に主張していないだけだとわかる。

ボーカル帯域において伸びやかさが無くなるということはなく、より刺激の少ないマイルドな質になっている。角が取れた分、ボーカルが上手くこえるのはこちらの組み合わせかもしれない。

一方でシンバルの刺激的な響きまでマイルドになってしまうことには若干の寂しさが残る。

高域の刺激を好意的に受け取るか不快と感じるかで評価が割れそう。

 

比較 背面なし・前面赤 不明

変化を求めて、いっそ背面を外してみました。

音が破綻するかと思いきや、予想を裏切る高音質。ベースラインやバスドラムの響きが心地よい。ボーカルは遠ざかるけれど、決して遠すぎない。説明書には存在しない「つけない」という選択肢だけれど、全然あり。

 

比較 背面赤前面緑 40 - 20,000Hz

スピーカーを自作したりしている身としては、経験上、下は40Hzからでも十分に音楽は成り立つと感じています。もちろん、出るには出た方が良いのだけれど、数字以上に大事なことはあります。

前面のフィルターがグリーン、グレー、ピンクの場合は低域の再生周波数帯域も変わるようで、背面を赤にしないと低域が不足しそうだと思い背面は赤を選びました。

この背面赤・前面緑の組み合わせは決して悪くないのだけれど、標準に比べると見晴らしが悪く華やかさも無い。では背面黒・前面赤のようにバランスが良くマイルドかというとそういうわけでもない。どっちつかずな印象。

 

時代おくれ / 玉置浩二

標準 背面黒・前面青 20 - 35,000Hz

河島英五の同名曲を、玉置浩二がカバーした曲。情感の込められたボーカルを上手く鳴らしていて、口元や舌の動きまでもが解るような感覚を覚える。この曲に関してはそれが全てかもしれない。低めのボーカルを全く苦手にせず、明るめの曲が合うかと思っていたけれど、どうやらしっとり聴かせることも得意なよう。

 

比較 背面黒・前面赤 20 - 15,000Hz

この曲の歌詞に『目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは無理をせず』というフレーズがあるけれど、正にそういう印象。この組み合わせを聞いた後だと、標準の組み合わせはやや「はしゃいだ印象」がある。

口元の動きがわかるような解像感はそのままに、よりしっとりと歌い上げているように感じた。

 

イエス / Acid Black Cherry

標準 背面黒・前面青 20 - 35,000Hz

私はJanne Da Arcの大ファンだけれどAcid Black Cherryはファンというほどではないという微妙な立ち位置。最大の差は音作りにあり、Acid Black Cherryのオリジナル曲のほとんどは音圧が強すぎて耳に痛い。ボリュームを下げてしまう。

ここまで聴いてLZ-A4は(標準組み合わせでも)音圧をかなり和らげてくれている印象があったため、あえてAcid Black Cherryの曲を選択してみた。結果的に、今のメイン機(主にSE535、UEs)に比べて音圧は幾らか和らいでいる印象。でも音圧の強い曲が完全に違う曲になるわけではなくて、強いものはやっぱり強い。ただ、ボーカルyasuのやや神経質な面もある高域が耳に刺さることはなくなり、聴きやすい印象。ミドルボイスも魅力的に感じる。

 

比較 背面黒・前面赤 20 - 15,000Hz

より音圧が下がる傾向にあると思える組み合わせ。比較にこれが続いているのは、それだけ気に入っている証拠。

標準の組み合わせではまだ聴き辛さの残る印象だったけれど、驚くことにこの組み合わせでは聴き辛さがほとんど解消されている。

センチメントなギターが素直に耳へ届き、ベースやドラムが土台を作り上げ、その中でボーカルが歌っている。今までは我先にと言わんばかりに主張していたそれぞれの音が、一歩引いてそれぞれを活かしあっているような印象へと変わった。

 

比較 背面赤前面グレー 40 - 16,000Hz

低域寄りになり、音が重なる感じがある。低音が好物な私でも、ベースが前に出すぎていて聴きづらい。

ゴリゴリに締まった低音ではなく、ボンボンと前で鳴る印象。

 

ダイヤモンドヴァージン / Janne Da Arc

標準 背面黒・前面青 20 - 35,000Hz

折角だからJanne Da Arc。個人的名曲。

ボーカルは同じyasuの声でも、やはりAcid Black Cherryの曲に比べて圧倒的に聴きやすく耳にすんなり入ってくる。

比べるとボーカルがやや遠く、ベースラインが強めに出ている。これぐらいの感覚の方がLZ-A4には合っているようで、一切の破綻なく再生しきっている。

この曲は疾走曲だけれど哀愁があり、とてもドラマチック。曲名とサビの歌詞だけを見て逃げ出すのは良くない。2:43辺りからのメロディアスなフレーズを聴くと、むしろLZ-A4の良さはこういった疾走と哀愁のように、落差の激しい曲に向いていると思われる。激しく行って、突然夕暮れのような情緒的メロディーを奏でる。そういった落差を、変化を表現することに非常に長けている。

 

比較 背面黒・前面赤 20 - 15,000Hz

先に書いてあるとおり、Acid Black Cherryの曲に比べるとボーカルはやや遠い。標準ではこれが丁度良く感じたのだけれど、この組み合わせだとボーカルがもうちょっと近くても良いかなと思えてくる。

その分、楽器隊はより聴きやすく、特にドラムは存在感を増して、はしゃがない範囲で曲を下支えし彩っている。

 

神さま達 / 千と千尋の神隠し より

標準 背面黒・前面青 20 - 35,000Hz

サントラ。細かい音をしっかり拾い、イヤホンとしては私は過去に経験したことがないほど広大な音場で鳴っている。開放型のヘッドホンより広いかもしれない。前後はそれほどでもないかもしれないが、上下はかなりあり、左右に至っては終着点が見えないほどに広い。

分離、解像感の高さが素晴らしく、全ての音が一切重ならず、一つ一つの楽器が一つの曲を作り上げているということを再認識させられた。

 

比較 背面黒・前面赤 20 - 15,000Hz

標準のやや華やかな音に比べると圧倒的にしとやかで上品。華やかさに欠けるとも表現できるが、中低域の響きが壮大で、高域は一切刺さらない。音場は適度に壁が生まれ、広大ながら終着点が見えないというような鳴り方ではない。分離や解像が劣るということもなく、むしろ上がっているような印象さえある。

 

総評

BA(バランスドアーマチュア)型の中高域は神経質な音を鳴らす印象があって、良くも悪くも私はそれが好きでした。

でした、というのはつまり、このLZ-A4を聴いて神経質じゃないBAは素晴らしいということを知ってしまった今、もう神経質な音に戻る気にはなれない、ということ。

結局のところLZ-A4は『物凄くレベルの高い普通のイヤホン』なんだと思います。

中を開けたらBAじゃなかったということでなかればいいけれど、仮に中身がダイナミックドライバー一発だったとしてもこの音が鳴るのなら凄い。勿論、購入物の内容が違っていたら精神的には嫌だけれど。

良い意味で本当にBA型なのか疑いたくなってしまう理由は他にもあって、とにかく下から上まで音の繋がりが素晴らしく良い。手持ちで言うなれば、低価格中華イヤホンのUEsが完全に、見事なまでに繋がっていないように(それでも聴かせるからUEsは凄いのですが)、BAとDDのハイブリッド機種は音の繋がりに難があるものが多いそうですが、そんな話と裏腹にLZ-A4は完璧と思える繋がり。少なくとも私にはわからない。

しかし、一部で言われている「聴き疲れのなさ」に関しては、標準の組み合わせの場合には、言われているほどじゃないなと。私の音楽を聴く時間が長すぎるのかもしれませんし(昔は8時間ぐらい聴いていました。今も仕事が在宅なので、仕事中はずっと聴いてます。)、聴くジャンルが基本耳に痛い(アニソン、ロック、メタル)ということもあると思いますが、やはり耳は疲れます。

そして、これは良い点でもあるのですが、標準の組み合わせで聴くLZ-A4は音場が広い割にボーカルが近く、中域が凹むことなくしっかり主張します。高域と低域が音圧から解放されたようにのびのび鳴るのに対して、中域はそれなりの音圧がありやや賑やかな印象です。

聴き疲れのなさを求める場合は、背面黒・前面赤の組み合わせの方が求める物に近付くと思います。これも標準に負けず劣らずというか、もう完全に好みの問題なのですが、標準の一聴して高音質とわかるノリが良く華やかな音に対して、背面黒・前面赤は聴けば聴くほど耳に馴染みます。若々しい標準に対して、大人の背面黒・前面赤。

私はある程度ボーカルが近くて若干華やかな音の方が好みなので、結局標準を使用していますが、気分によって使い分けようかと思います。午前と午後で、もしくは取り組んでいる作業次第で、変えるかもしれません。先に強調してまで『物凄くレベルの高い普通のイヤホン』と書いてしまいましたけれど、そんな使い方ができるのは『普通じゃない』ですね。

LZ-A4の音は弱点がないように感じます。好みでさえもフィルターの組み合わせで合せられてしまうし、そもそもの性能から言ってこれが苦手というものが、今のところ見当たりません。上に書いていない中ではビルエバンス(Jazz)も凄く上手く、空気感をもって鳴らします。

 

SE535との比較。

モニター調という言葉を正しく使えるか解りませんが、勝手にモニター調だと思っているSE535に比べても、素直で自然な音と感じます。歪みは少なく、音が神経質でなく、刺さりがなく、マイルド。でも作られた感は一切なく、比べるとSE535の方がドライすぎるんじゃないかと思えるぐらい。LZ-A4はキラキラでもドライでもなく、サラッとした感じ。音場はLZ-A4の圧勝で、解像感は同じぐらいかもしれないけれど、空間表現の巧みさの分、LZ-A4の方がわかりやすく好ましい。分離はLZ-A4の勝ち。

 

つけ心地

耳からぴょこっと飛び出す感じになりますが、そのお陰でShure掛けはしてもしなくてもどちらでも良く、つけ心地的に一番似ているのは10proだと感じました。寝ホンには適さないけれど、普通に使う分には以外と楽。

 

ケーブル

ケーブルは細く、少し頼りない印象。しかし非常にしなやかで、タッチノイズも少ない。個人的にはもう少し長い方が好みだったけれど、通勤通学などポータブルで使用する分にはこれぐらいが丁度良いのかもしれない。

 

SE535のケーブルに変えてみた

純正ケーブルとの相性が良くてリケーブルはしない方が良いと言うことなので、してみました(ひねくれ者)。

一聴して低域の量が増えて中域が遠ざかりました。音像がややぼやけるかな。これはこれで好きだけれど、確かに純正ケーブルの方が好ましいというか、組み合わせた結果の完成度が高いように思う。ただ、SE535のケーブルで別の組み合わせを聴けばまた違う印象になるかもしれないから、このイヤホンは底なし沼とも言える。

ただ、これほど違うとなると純正ケーブルの断線が怖い。少なくともSE535のケーブルより耐久性は劣るだろうから、気をつけて使わないと後悔しそう。

 

 

とりあえず以上です。

また面白い組み合わせがあったらネタにするかもしれませんが、しばらくは純正ケーブルのまま標準と背面黒・前面赤のどちらかで楽しむと思います。

LZ-A4という中華イヤホン① 開封の儀

長いので、二回に分けます。

写真の撮り方とかド下手なので、ご了承ください。

 

最近ちょこちょこと良い話が出回っている中華イヤホン、【LZ-A4】。いくつかのブログで絶賛、もしくは好印象と書かれていて、海外での評価も調べた限りでは(読み間違えていなければ)高い様子。

私はイヤホンにそこまで詳しいわけではありませんが、とりあえずメインのイヤホン歴としてはE4C→10pro→SE535と推移しています。

BA型の繊細で神経質な音が好き。でも同時に低音スキーでもある。これが悩ましいところ。

しかし去年何となく手を出してみた3000円程度の低価格中華イヤホン『UEs』が、メインイヤホンに食い込んでくるほど面白かったので、じゃあいっそメインイヤホンを本気でSE535から変更してしまおうということに。

LZ-A4は評判を見る限りでは、『解像感が高く、開放感があり、聴き疲れがしない音』という評価が多い。

解像感も開放感も魅惑的だけれど、長時間使用を基本としている私にとっては聞き疲れしない音こそが正に求めているもの。

イヤホン本体に装着するフィルターを変更することで音質を変えられるギミックも、こういう変わり種が好きな私にとっては物凄く魅力的。

ただ、中華イヤホンに20000円以上支払うことには、多少の抵抗を感じます。

20000円あれば国内で割と良い物が選べるじゃん? と思わなくはない。

 

でもまあ、ここは思い切ってポチッと。

 

 

そして届いた箱からは、激しい中華臭が漂う。

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開けたら肉まんが出てきそう。

 

 

開封

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左上のイヤホンが落下しています。でも中華クオリティに細かい部分を期待してはいけません。無事に届けばそれで良いんです。何も問題はありません。無問題。

下部に6ペアのイヤーピース。

 

更に開けていく。

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何に合格したのかわかりません……。

ただ、紙は明らかに家庭用の名刺用紙といった感じで、残念な手作り感があります。

何か公的な認証を受けたというよりも、自社で定めた基準をクリアしています程度のものかもしれません。詳細は不明。

 

 

更に開封(開梱)していくと、100均で売っていそうな薄っぺらいアルミ?か何かの金属ケースが出てきました。

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中にはイヤーピースが1ペアと、本体の前後に取り付けるフィルターが収納されています。

大きい方が背面フィルターで、小さい方が前面フィルターですね。

組み合わせ次第で18通りのパターンがあり、好みの音を選ぶことができます。その日の気分で変えちゃったりしても良いかもしれない。

 

 

 

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持ち歩くには中華感が強すぎるポーチ。

想像だけれど、このロゴは多分中国国内でも受けが悪いんじゃないかな。変えた方が良いと思う。デザインは大切。

 

 

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並べるとこんな感じ。脱落していたイヤホン(L)は可哀想なので本来の位置に戻しました。

中華感は置いておいて、付属品の種類はかなり多いと感じます。特にイヤーピースは、こんなにいらないだろうと思ってしまうぐらい付属しています。

 

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イヤーピースだけを並べてみました。

たいていの人はこの中からそれなりに合うものを選べると思います。

私はコンプライ風が好き。

 

本体

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作りの良さとか、正直よくわからないんだけれど。

でもこのプラスチック感は、実売20000円台のイヤホンとしてかなりレベルが低いでしょう。

ぱっと見だけなら3000円のUEsにすら劣っています。

ただ、私は音と装着感が良ければ何でもいい人間なので、気にしません。

 

 

SE535と比べてみる。

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明らかに大きいですね。

でもこうして比べるとSE535も別に高級感があるわけじゃないかな……。

ステムが明らかに太いですね。SE535が細すぎるというのもありますが。

 

ケーブル

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何でも良いからもうそのロゴやめてください。外で使いにくいじゃないですか。ほぼ引きこもりの私が外で使う機会なんてそうありませんけれど。

気になる人は外して使うが吉です。

ケーブルそのものは、細めでやや頼りない印象。

しかし造りはそれなりに丁寧に見える。

 

 

最後に、ケーブルとコンプライもどきを装着した状態。

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音質レビューは次の記事で。

 

 

mohumohux.hateblo.jp

 

大切な【遺骨】を「ゆうパック」で送る。沖縄から到着編。

遺骨の郵送について3つ目の記事になります。

今回は、受け取りの話。

 

以前の記事はこちら。

 

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配達員さんが緊張していた。

それはもう、ここまで緊張している配達員さんは、かつて見たことがないぐらい。

神妙な面持ちで、物凄く丁寧に、優しく、運んでくれました。

他人の遺骨を持つ機会なんて、普通に生きていて経験することはないと思われます。少なくとも私は、ない。

だからこそなのか、とにかく慎重に運んで頂き、その様子からは「普通の荷物じゃない」という意識がひしひしと伝わってきました。

配達員さん、ありがとうございました。

 

でもやっぱり荷物。

前の記事に書いたように、私は遺骨を他の荷物と同じように扱われることへ対して、違和を感じなくはないです。

だからこそ、配達員さんに癒やされました。明らかに普通の荷物を持ってくる感じじゃなかったから。

しかし届いた遺骨を見ると

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どう見ても普通の荷物です。

 

ゆうパックで送っている以上、普通の荷物と同じ扱いなのは当然です。

 

品名は?

これはもう、見て頂いた方が早いかと。

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ストレートに「お骨」「遺骨」でいいみたいです。

そりゃこれ運ぶのは緊張するよね。

 

 

ここが特に荷物感。

 

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骨壺があるので、ビン類になるようです。

当然こわれもの指定で、下積み厳禁。

丁重に扱われている一方、荷物感は満載。

あくまでゆうパックです。再三言いますがこれが嫌なら専門業者を探しましょう。

 

梱包の状態。

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大体こんな感じ。

上下は四角いエアクッションで。周囲は新聞紙で梱包してありました。

今回は郵便局で材料を頂いてアドバイスを受けながら梱包しましたが、これなら個人でも十分できるレベルですね。

要するに「頑丈に梱包されてればOK。でも自己責任ね」ということ。

 

この後、風呂敷(風呂敷は自前です)を開けると、ようやくこういう遺骨らしいもの↓が出てきます。

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感想

大切な【遺骨】をゆうパック」で送るという行為に、違和感を抱く人も多くいると思います。

それを踏まえて書きますが、少なくとも私は「ゆうパック」で遺骨を送ることができて本当に助かりました。

私はパニック障害で飛行機に乗れません。沖縄まで取りに行くことができないのです。

今回はたまたま妻が沖縄に行っているため、受け取りから郵送までをやってもらいました。とはいえ、妻は長女(0歳)と一緒に実家で静養中ですから、妻の実家に私の母の遺骨を置かせて頂くわけにもいきませんし、長女がいる以上、妻が一人で遺骨を持って帰ってくるのは不可能です。

だから郵送するという選択肢は非常に現実的で、別途追加料金を徴収されることもなく非常に丁寧に取り扱って頂き、もう感謝以外の言葉が見つからない状態です。

 

一方で、何度も書いていますが、あくまで「ゆうパック」です。遺骨であっても「ゆうパック」の枠を超えるサービスにはなりません。

遺骨を取り扱う専門サービスではないので、他の荷物と一緒に配達されます。箱は普通のダンボールで、ビン類、こわれものとして扱われます。基本的には遺骨を郵便局へ持ち込むことになります。品名を書く必要があります。

普通の荷物と同じ車に乗ってきます。届けるのは郵便局の宅配員です。届いたら自分でガムテープやビニールテープを切って、ダンボール箱を開けて取り出す必要があります。

しかし便利な点として、配達日時を指定できますし、受け取り時に不在なら不在連絡票が入ります。実際に私は病院への通院日に届いてしまい、再配達してもらいました。まさか母の遺骨を再配達してもらう日が来るとは。

【遺骨】を「ゆうパック」で送るという行為に一切の違和感を覚えないという人は、希じゃないかなと思いました。無宗教の私でも、やはり荷物として扱われることには少なからず違和感があります。

それを踏まえた上で、専門のサービスを探して利用するか、ゆうパックを利用するか、自力で何とかするか。

大切な遺骨の取り扱いですから、後悔のない道を選ぶのが良いかと思います。

シフォンケーキ型がない時は【ケーキ型】と【紙コップ】を使ってみよう。

私も長男(小一)も朝が苦手で、朝食はかなり軽く済ませています。

主に、菓子パンとか菓子とかシフォンケーキとか。

甘くて簡単に食べられるものが好みです。

でも菓子パンは、添加物を考えると、あまり子供に食べさせたくない。

最近は添加物少なめとか不使用の菓子パンもありますけど、値段が少々高い上に、長男はそんなに好んで食べないので、うちでは

・作れる時 自家製の何か

・作れない時 添加物とか気にせず好きな菓子パン

と割り切っています。

 

で、最近挑戦しているのが『甘さ控えめのシフォンケーキ』。

軽い食感で、卵も消費できるし、食べ過ぎなければ問題はないはず。

何より、手作りに勝る物はないと私は常々考えている。

シフォンケーキならヨーグルトとかと一緒に食べても良いですしね。

長男もよく食べてくれます。

 

しかし!

うちにはそもそもシフォンケーキの型がない!

 

シフォンケーキ型を買うとなると……。

まともなアルミ製のシフォンケーキ型は、買うと2000円前後する上に嵩張るので、置き場所にも困る。積み重ねて収納ができない。

収納に十分な空きスペースがあってお金にも余裕がある人は遠慮なく買えばいいと思うけれど、うちはどちらにも当てはまらない。

これを買うなら、今後定期的にシフォンケーキを作る覚悟がいるだろう。

ケーキを作る覚悟でもなければ、菓子を作る覚悟でもない。求められるのはあくまで、シフォンケーキを作る覚悟だ。

何故ならば、シフォンケーキの型はシフォンケーキ以外には中々適さない。

勿論スポンジケーキもドーナツ型に焼くことはできるけれど、スポンジケーキがドーナツ型である必要に迫られることはそうないだろう。というか今まで生きてきて一度もない。それならば今持っているケーキ型で焼けば良い。

シフォンケーキという特定のものを作る覚悟だから、中々踏み切れないもの。

 

ケーキ型で作ると、中央が凹む。気分もちょっと凹む。

でもね。ケーキ型でシフォンケーキを作ると、中央がしぼんじゃうんですよ。

それでも美味しいんですけれどね。味が天と地ほど変わるっていうことは多分ないんですけれど、でも「このしぼんだケーキをシフォンケーキと呼んでいいのか?」と、作る度に思うわけです。

 

ケーキ型の中央に紙コップを置いてみるという選択。

ようやく本題になるけれど

シフォンケーキ型は、普通のケーキ型の中央が煙突のようになっているもので、火の通りが良くなる。

何より、焼き上がり後に生地がしぼむ現象をある程度防ぐことができる。

しかし中央が煙突状である以外に、大きな差はない。

ならば中央の煙突を作ってしまえばいい。というわけだ。

 

やってみた

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中央に置かれているのが紙コップ。

紙コップが浮いたりズレたりしないように、上から小皿?で押さえている。

この時点では全く問題なし。意外と何とかなりそう。

 

 

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オーブンの中ではこの通り、しっかり膨らんでいる。

 

 

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焼き上がったら手早く逆さまにする。この工程が普通のケーキ型だとできない。

 

通常は支えに酒瓶とかワインボトルを使うのだけれど、紙コップの上に置いた小皿がくっついてしまって底が浅くツルツルになってしったため、急遽ベーキングパウダーを支えに使った。

ちなみにこのシフォンケーキを作るに当たってベーキングパウダーそのものは使っていない。

 

 

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完全に冷め切ってから、上下を元に戻す。

 

どうですかこの膨らみ。

普段ならケーキ型の中に全て納まっちゃいます。まるでチーズケーキみたいに。

それが紙コップ一つでここまで膨らみを維持できるのだから、効果は抜群にあると言っていいでしょう。

 

紙コップ一つで相当変わる。

折角なので、紙コップを使わなかった場合の画像も比較用にアップしてビフォーアフターしてみます。

 

ではどうぞ。

 

Before

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After

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紙コップ一つでこの差。

これを使わない手はないですよ!マジで!

 

 

ちなみに切るとこんな感じ。

 

Before

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After

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型から上にはみ出た部分は切り取ってひっくり返し、下側を平らに。(この写真の上側は焼いてる時の底面です)

 

シフォンケーキを作る腕はとりあえず横に置いておいて

形状の維持には成功しました。

【遺骨】を郵送して貰うまでの流れ。

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昨日、沖縄にいる妻から、母の遺骨を郵送して貰いました。

前回の記事に書いてあるとおり、佐川急便やクロネコヤマトはNGなので、ご注意ください。日本郵政(郵便局)の『ゆうパック』のみ、送ることができます。

 

 

mohumohux.hateblo.jp

 

 

「郵便局で梱包してくれる」は本当か

実際に、郵便局に遺骨を持ち込んで確認したところ

「梱包作業自体はお客様でお願いします」とのこと。んー、残念!

ダンボールは郵便局で適正なサイズの物を買えるとして、しかし緩衝材などの梱包資材がない。

一度そういう資材を売っているホームセンターに寄らねばならないかと、引き返しかけた時。

「梱包に使う物は、全てお渡しできますよ」

という、とても有り難いお話を頂けました。

緩衝材とか全部無料で貰えちゃうとは。

さすが民営化してからサービスが良くなったと言われる郵便局。

緩衝材って買うと余るんだよね……。

 

梱包作業はしてくれないけれど、無料で緩衝材が貰えるし、丁寧なアドバイスもしてくれた。

遺骨という物凄く大切なものを梱包するのは、多分誰だって怖い。

例えば左右と上は緩衝材で埋めていたけど、下(底)だけ緩衝材が入ってなくて割れてしまったとか、そういうミスはあり得る。一般人は梱包に関してプロ並の知識があるわけではない。

郵便局側の姿勢をまとめると、「梱包の責任は負えないけれど、間違いがないようにアドバイスはできますよ。梱包資材も、適切なものを無料でお渡し致します」ということ。

 

結局の所、【遺骨】に関して『郵便局は凄い』としか言い様がない。

もうここまで書いたら私は郵便局の回し者なんじゃないかと。

でも実際、遺骨の配送を請け負ってくれるのは郵便局しかないわけで、その上梱包についても丁寧なアドバイスを頂けて、ダンボール以外は全て無料だというのだから、もう手放しに賞賛するしかないでしょう。

遺骨は別途追加料金がかかります とかじゃないんですよ。

 

空輸もできた。

郵便局で荷物を送る際に意外と多い問題は、「この荷物は空輸できません」と言われてしまい船便となって、到着まで時間がかかる。という少々残念な話。

仕方ないんですけれどね。

リチウム電池を含む製品や、アルコール度数の高いお酒などが当てはまります。

これらは空輸に当たって危険だから『爆発物』として禁止になっているわけで、当然ながら遺骨が引火・爆発する可能性はありませんから、空輸はできます。

 

日付指定、時間指定もできる。

ここまでくると急に荷物感が増してくる話ですが。

遺骨だろうが何だろうが郵便局は『ゆうパック』を配送することになりますから、『ゆうパック』で使えるサービスは基本的に全て使えるそうです。

 

しかし、考え方は人それぞれ。

ここまでの流れでお気づきかもしれませんが、どうしても遺骨を普通の荷物と一緒にされるのは嫌だという人は、別の手段を探しましょう。

私は無宗教ですが、女手一つで私を育ててくれた母の遺骨ともなればやはり話は別で、感情が思いっきり入ります。

多分届いたら泣くと思います。

それぐらい感情が入るものを、他の普通の荷物と同じように配送されることに違和を感じないと言えば嘘になります。

普通に配送してくれる事への感謝と同時に、割り切れない何かはあります。

沖縄から他県まで、海を越えて【遺骨】を送ることはできるのか。

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突然ですが、私の地元は沖縄です。

人生の半分以上を沖縄以外で過ごし、今後も沖縄に帰る気がさらさらない私ですが。(飛行機乗れないし、実家もない)

ただ、母は沖縄で育ち沖縄で死んでいったので、遺骨を沖縄の霊園に一時預かって貰っていました。

と言ってもあくまで一時預かりなので、期限があり、何年か過ぎると『引き取り』か『永代供養』のどちらかを選択しなければなりません。

個人的な話は、詳しくは別記事で。

 

何はともあれ、急遽沖縄から九州の自宅まで、【遺骨】を郵送して貰うことになりました。

 

非常にデリケートな問題

遺骨の取り扱いに関しては、宗教上の理由から思想の問題、例えば遺族の「こうしたい」と親族の「こうしたい」が不一致であったり、法律が絡んだり、本当に様々な意味でデリケートな問題となります。

そんなデリケートな問題の中心となる【遺骨】。もし運送会社の不手際による『紛失』などが起こってしまったら、お金で解決できる問題ではなくなる可能性が高いでしょう。

 

 

佐川急便やクロネコヤマトはNG!

そもそも今のタイミングで大切な遺骨を佐川急便に預ける人はいないのかもしれないが

佐川急便やクロネコヤマトを日常の宅配業者として利用している方は沢山いるはず。

じゃあ、いつもお願いしてるから遺骨もお願い、という風に話が進むかというと、そんなに簡単な話ではなく。

どうやら佐川急便とクロネコヤマトに関しては、遺骨の取り扱い(配送)を認めていないそうです。

理由としては、やはり「紛失した場合に対応できない」とのこと。

解決できないもんね……。

 

 

ゆうパックはOK!

佐川急便やクロネコヤマトが拒否する一方、日本郵政ゆうパック』なら引き受けてくれるという。

「運送に適した状態であれば拒絶はしない」という話もあり、霊園からは「郵便局に遺骨をもっていけば、郵便局の職員が梱包してくれます」というありがたい情報まで頂けた。情報の真偽は、実際に確認してみないとわからないことではあるが。(後日追記:できませんでした。しかし遺骨だけを持ち込んでもスムーズに梱包を終えることができたので、詳細は【遺骨】を郵送して貰うまでの流れ。 - うっかり死なないようにするだけ。で)

それにしても日本郵政のコメントからは「紛失した場合などない!」とでも言わんばかりの男気が伝わってくる気がするし、「郵便局の職員が梱包」が本当ならば母性すら感じる(包み込むという意味で)。

梱包に関しては事故防止のための必要な処置だろうけれど。それでも日本郵政を賞賛したい気持ちに変わりはない。もし日本郵政までもが遺骨の配達を拒否した場合、おそらく専門の業者がバカ高い料金で配達し始めると思われる。郵便局にでかでか張り出されている【バカまじめ】は伊達じゃないのかもしれない。

 

 

※実際に郵便局へ持ち込んだ話↓

mohumohux.hateblo.jp

 

無料でヒートテックの暖かさを格段にアップする方法。

ユニクロヒートテックに代表される暖か系の肌着類は、子供にも大人にも愛される、国民的存在となっている気がします。

暖かくて良いですよね。

ただ……それでも寒い日はやっぱり寒い!

そこで簡単かつ効果的な対策があります。

ヒートテックを着用している方なら、恐らくほとんどの人が持っているであろう「あれ」で確実に暖かさをアップさせることができるんです!

 

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ヒートテック系インナーの下に、夏の速乾系インナーを着る。

 

はい結論。

理由は後述するとして、これ、本当に効果絶大です。その上、暖かい以外に便利な点もあります。同じく後述します。

 

 

実はヒートテック系の素材が凄く苦手

実を言うと、私はヒートテック系の素材が凄く苦手なんです。

特に風呂上がりに着用すると暑い上に肌にくっつくじゃないですか。いやいや今はそんなぴったりしなくていいのよ。でも何か着ないと寒いんだよ。っていう状況が毎晩のように発生する。

じゃあどうする? → とりあえず夏用のサラサラした肌着を着てしまえ! → 面倒だから上からヒートテック着ちゃえ! → あれ、何だか暖かい?

これが発見の切っ掛け。

 

 

何故、暖かくなるか

ヒートテックは、身体の水分を熱に変換することで素材自体を暖かくする肌着です。

一方、速乾系の肌着は、身体の水分を外へ放出する機能を持ちます。

水分、要するに汗ですね。

速乾系→ヒートテック系と重ね着することで、速乾系肌着によって放出された汗をヒートテックがキャッチして、効率的に発熱してくれる。ということ。

自然と暖かい空気の層ができあがり、身体はポカポカ。

個人的な意見としては、これ、『最強の重ね着』と言っても過言ではありません。

普通のシャツで重ね着するのとは雲泥の差があります。

それどころか、ヒートテックヒートテックを重ね着するより暖かいです。

速乾系の肌着は、エアリズムなどを中心にどこでも売っていて、最近は誰でも持ってる程に普及しています。

ほとんどの人が持っているであろう、国民的普及を果たした冬用・夏用の肌着を組み合わせるだけでこんなに暖かくなるなんて、知らないと本当に損です。

 

運動を趣味とする方には、特にオススメ。

ヒートテックの大きな欠点に、「運動をして汗をかくと、汗を放出しないから身体が冷えてしまって、健康に良くない」というものがあります。

いくらヒートテック素材に汗を熱に変える働きがあると言っても、大量の汗を全て熱に変換することはできません。限界量はあります。

ヒートテックを着て運動するのはオススメできません。

 


しかし!

この重ね着をしている人には、簡単すぎる選択肢があります。

激しい運動前、もしくは身体が温まり汗をかき始めたら、ヒートテックだけ脱げばいい。

私は冬に長男(小学生)と遊ぶに際して、近くの公園まで歩いて行って、一旦ヒートテックを脱いでからサッカーをしたりしています。

で、汗がある程度引いて速乾系肌着が乾いてから、またヒートテックを着ます。冬なので、汗が引くのは早いです。

 

サラサラした感触の方が好きという方にも

ヒートテックは保湿性が高く、夏のサラサラ系に比べるとどうしてもベタベタ肌にくっつく感触が生まれます。

この冬+夏肌着だと肌に触れているのはサラサラ生地なので、ベタベタ感が相当軽減します!

 

重ね着で怖い静電気は、何故か発生しにくい?

私は極度のビビりなので、静電気が大嫌いです(笑)

凄く暖かいけど静電気が発生しやすい服と、暖かさは最低限だけど静電気が絶対発生しない服の二つがあるなら、迷うことなく静電気が発生しない方を選びます。

(昔、スーパーでパックの肉に手を伸ばしたら目に見えるほどの電気が流れて、パックを切り裂いてしまったことがあります。静電気怖い……。)

なので、この重ね着がどれだけ暖かろうと、静電気が発生しやすいなら絶対に着ません。

でも何故か静電気は起こらず、むしろヒートテック一枚に比べて静電気が減ったような気がするほど。

これはもちろん細かい組み合わせの問題もあるので、一概には言えませんが、もしかしたら服と服の間にある暖かい空気層が関係しているのかも?

 

朝晩が寒くて、昼は暑い。という日にも対応可能。

割とありますよね。朝寒かったのに日中20度近くまで上がるとか。

そういうときは、昼は一枚にしちゃいましょう。

暑いのに更に身体を温める必要はありません。