コーヒーとパニック障害
最近コーヒーを解禁しました。
元々、凄い量のコーヒーを飲む人間だったのですが
コーヒー(カフェイン)はパニック発作が出やすくなるため
パニック障害を煩ってから約10年間、ほとんど飲んでいません。
ただ、あまりに好きすぎて
「匂いだけでも」と、豆を買い
「味だけでも」と、ドリップしたコーヒーを一口だけ口に含んで、出す。
「自分を信じて」、一口だけ飲む。
当然、一口分のドリップなんてできないので
凄い量のコーヒーが無駄になる。
台所のシンクに大好きなコーヒーを捨てる行為が悲しくて悲しくて、とても虚しくなる。
豆も時間が経って駄目になっていき
これも虚しくなるから、どんどんコーヒーから遠ざかる。
でもコーヒーが飲みたい。
そもそも私のパニック発作は、そう頻発するものではなくて
乗り物や閉所、人混みに極端に弱いため、公共の交通機関を避ける必要がありますが
逆に言えば、避けていれば、あまり発症しません。
田舎なので公共の交通機関が充実しているわけでもないので、使わなくてもそれほど問題はなく。
乗り物に苦手な順位を付けるならば
飛行機>>(越えられない壁)>>船>>>電車>バス>新幹線
海を越えなければ何とかなります。
初めてのパニック発作が飛行機の中だったので
自分の状態が全く理解できず
今にも死ぬと感じるような苦しさを前に気が動転して
スチュワーデスさんに
「この飛行機落とせませんか!?」と真剣に訊ねました。
やんわり断られましたが。(当然です)
コーヒーとパニック障害の関係性については
コーヒーを五杯以上飲むと半数の患者が発作を発症する だそうで。
摂取量と比例する関係にあるようです。
カフェイン摂取による高揚感がパニック発作の前兆のように感じられ
パニックの恐怖が想起されると不安感が増大し
結果的に本当にパニック発作に至る可能性もあり、
私は多分これです。
ならば、少量から少しずつ量を増やしていって
不安感を感じるようになれば量を減らすか中止する、という手はありじゃないかなと。
不安感程度なら、頓服の薬で十分落ち着けますし。
それで飲み始めて、今、一杯飲めるか飲めないかぐらいのところです。
不安感はある時とない時があり
でもすぐにパニック発作に繋がるような大きな不安感はないので
この「一杯飲めるかどうか」のラインで落ち着いています。
コーヒー一杯が飲めるか飲めないか
それだけでも生活の質が大きく向上した気になるのは不思議です。