大切な【遺骨】を「ゆうパック」で送る。沖縄から到着編。
遺骨の郵送について3つ目の記事になります。
今回は、受け取りの話。
以前の記事はこちら。
配達員さんが緊張していた。
それはもう、ここまで緊張している配達員さんは、かつて見たことがないぐらい。
神妙な面持ちで、物凄く丁寧に、優しく、運んでくれました。
他人の遺骨を持つ機会なんて、普通に生きていて経験することはないと思われます。少なくとも私は、ない。
だからこそなのか、とにかく慎重に運んで頂き、その様子からは「普通の荷物じゃない」という意識がひしひしと伝わってきました。
配達員さん、ありがとうございました。
でもやっぱり荷物。
前の記事に書いたように、私は遺骨を他の荷物と同じように扱われることへ対して、違和を感じなくはないです。
だからこそ、配達員さんに癒やされました。明らかに普通の荷物を持ってくる感じじゃなかったから。
しかし届いた遺骨を見ると
どう見ても普通の荷物です。
ゆうパックで送っている以上、普通の荷物と同じ扱いなのは当然です。
品名は?
これはもう、見て頂いた方が早いかと。
ストレートに「お骨」「遺骨」でいいみたいです。
そりゃこれ運ぶのは緊張するよね。
ここが特に荷物感。
骨壺があるので、ビン類になるようです。
当然こわれもの指定で、下積み厳禁。
丁重に扱われている一方、荷物感は満載。
あくまでゆうパックです。再三言いますがこれが嫌なら専門業者を探しましょう。
梱包の状態。
大体こんな感じ。
上下は四角いエアクッションで。周囲は新聞紙で梱包してありました。
今回は郵便局で材料を頂いてアドバイスを受けながら梱包しましたが、これなら個人でも十分できるレベルですね。
要するに「頑丈に梱包されてればOK。でも自己責任ね」ということ。
この後、風呂敷(風呂敷は自前です)を開けると、ようやくこういう遺骨らしいもの↓が出てきます。
感想
大切な【遺骨】を「ゆうパック」で送るという行為に、違和感を抱く人も多くいると思います。
それを踏まえて書きますが、少なくとも私は「ゆうパック」で遺骨を送ることができて本当に助かりました。
私はパニック障害で飛行機に乗れません。沖縄まで取りに行くことができないのです。
今回はたまたま妻が沖縄に行っているため、受け取りから郵送までをやってもらいました。とはいえ、妻は長女(0歳)と一緒に実家で静養中ですから、妻の実家に私の母の遺骨を置かせて頂くわけにもいきませんし、長女がいる以上、妻が一人で遺骨を持って帰ってくるのは不可能です。
だから郵送するという選択肢は非常に現実的で、別途追加料金を徴収されることもなく非常に丁寧に取り扱って頂き、もう感謝以外の言葉が見つからない状態です。
一方で、何度も書いていますが、あくまで「ゆうパック」です。遺骨であっても「ゆうパック」の枠を超えるサービスにはなりません。
遺骨を取り扱う専門サービスではないので、他の荷物と一緒に配達されます。箱は普通のダンボールで、ビン類、こわれものとして扱われます。基本的には遺骨を郵便局へ持ち込むことになります。品名を書く必要があります。
普通の荷物と同じ車に乗ってきます。届けるのは郵便局の宅配員です。届いたら自分でガムテープやビニールテープを切って、ダンボール箱を開けて取り出す必要があります。
しかし便利な点として、配達日時を指定できますし、受け取り時に不在なら不在連絡票が入ります。実際に私は病院への通院日に届いてしまい、再配達してもらいました。まさか母の遺骨を再配達してもらう日が来るとは。
【遺骨】を「ゆうパック」で送るという行為に一切の違和感を覚えないという人は、希じゃないかなと思いました。無宗教の私でも、やはり荷物として扱われることには少なからず違和感があります。
それを踏まえた上で、専門のサービスを探して利用するか、ゆうパックを利用するか、自力で何とかするか。
大切な遺骨の取り扱いですから、後悔のない道を選ぶのが良いかと思います。