うっかり死なないようにするだけ。

夫(私)が鬱でアスペルガーでADHD。妻は躁鬱。でも何とかなってるような気がしなくもない日々。

歯が痛いズキズキ痛い(1) 発達障害は歯医者選びが難しい。

昨晩、急激に歯が痛くなり、痛みで眠れないまでになりました。

鎮痛剤を敬遠する傾向があるので、できるだけ飲まずに耐えよう、寝れば大丈夫、と思ったのですが、三時になっても寝られず、結局明け方五時になってようやくロキソニンを服用して、眠りにつきました。

 

アスペルガーADHDの人は虫歯率が高いと聞いたことがあります。

感覚過敏や極端に強い嘔吐反射等で、歯科に通うことが怖かったり、そもそも歯磨き自体が苦行だったり……。

私もそれに完全に当てはまり、音や風が怖いためバキュームがどうしても耐えられません。更に嘔吐反射で動いてしまって、何度か舌を切ってしまいました。

しかし、それが単なる我が儘としか受け取ってもらえず、小さな頃から幾つもの歯医者に断られてしまいました。

忘れられないのは、どうしても痛くなってから仕方なく「行く」と自分から母親に言って、近所の歯医者に連れて行ってもらうと、

『痛いから治療してくださいって、勝手すぎるんじゃない?』

と言われ、受付で断られました。

未だに忘れられません……。

 

更に歯科助手三人が上から身体を押さえつけて、口腔内に口が閉じられなくなる器具を挿入し、身体拘束状態で無理矢理治療されたという恐怖体験がトラウマで、より行きづらく。

それでも何とか頑張って別の歯医者に一年通ったりしましたが、当時はゆっくり治療が当たり前だったので、加えて私の特性もあって治療が進まず、一年で一本を治療するのがやっとでした。

最終的には引っ越しなどで一年強歯医者から遠ざかった間に下顎骨嚢胞を発症してしまい、物凄く頑張れば通常の歯医者治療でも何とかなる、とのことでしたが、何件も歯科と口腔外科をたらい回しにされながら片側の頬だけアンパンマンのように膨れ上がるまでに至り、最悪命に関わるとのことで急いで全身麻酔の手術日程が組まれました。

症状が酷いため頬から切開するか、という話になりましたが、抗生剤を飲んだところ症状が緩和し、口腔内からの切開になったため、何とか頬に傷が残るようなことは避けることができました。

本来なら抗生剤で症状を抑え、痛みを緩和しながら治療するそうなのですが、当時18歳の私が歯科治療を極端に怖がる姿は全く受け入れてもらえず、行った全ての歯科医院や口腔外科で『抗生剤に頼るのは甘え』とされてしまい、手術が決まるまで一度も処方されておらず、手術をする総合病院で驚かれてしまいました。

 

で、結局全身麻酔を使うまでに至ってしまったのですが、そこで治療したのはあくまで下顎骨嚢胞とその原因になった一本の歯だけなので、他の歯は全く治療してない状態なんです。ここでも、私には『治療が必要な歯は一気に全部やっちゃうから』と伝えられていたのですが、手術終了後には『全身麻酔で一気にやってしまっては、歯医者に通えないままになる』と、あえて一本の歯の治療だけで終わったことを伝えられました。

いやいや、全身麻酔までしたんだから、――っていうか最初の話は何だったの、と思ったのですが、とんでもなく痛い下顎骨嚢胞をようやく治療してもらえたわけですから、とても文句は言えず……。

ただ驚かれたのは術後の痛みに対する強さで、私、感覚過敏や嘔吐反射は強いんだけれど、耐えれば何とかなるものは結構頑張って耐えるんですよね……。そこまできてようやく、「痛いから怖がっているわけではない」ということを理解してもらえました。痛いものは痛いし嫌ですけど。

嘔吐反射って、我慢しようと思って我慢できるものじゃないので……。

 

とりあえずの治療が終わって、更に数年が経過した頃、確か22歳ぐらいだったと思いますが、また別の歯が痛み出して、ネットで調べてから評判の良い歯医者に行きました。自宅から車で一時間強の距離でしたが、たらい回しにされるより評判の良いところ一つで終わる方が絶対良いと判断しました。

勇気を出していざ足を向けたのですが、歯科の玄関口前に辿り着いてパニック発作を発症してしまい……。

もう治療は無理だと思いましたが、たまたま院長先生が昼食か何かの帰りで私の傍を通り、何があったのかと心配して話を聞いてくれました。

先生は私と似たような経験をして『歯医者が怖いから歯医者になった』という先生で、嘔吐反射や感覚過敏についても理解してくださり、痛みには割と強いという特性も把握してくれたため、何と一日で数本の軽度な虫歯の処置と、奥歯の抜歯、更に神経の処置まで終えて帰ることができました。

昔一年かけてもできず、挙げ句の果て全身麻酔にまで辿り着いてしまった虫歯治療が、たった一日で完了です。

そりゃ歯科に慣れた方が良いよね、と思った反面、今までの苦労と恐怖は何だったのかと。

 

それから約10年、それなりに歯磨きを続けていましたが、ついに虫歯が再発。二ヶ月程放置した結果、昨晩の寝られない状態に。

今は10年前とは全く違う地域に住んでいるため、新しい歯科を見つけなければいけません。さすがに、あれほど良い先生に出会うことは難しいだろうと思いつつ、ネットや知り合いから評判を聞いて、一番話を聞いてもらえそうな歯科を探しています。今でも歯科は怖いです。

 

ただ、幸い、現在ではアスペルガーADHDの診断も受けて、感覚過敏や嘔吐反射、パニック発作についても、事情を説明しやすい状況です。

障害者を積極的に受け入れている『障害者歯科』もあるとか。(昔からあったのかもしれませんが)

 

うちでは息子も発達障害と言われていますので、自分の歯科探しは子供のためにもなる――はず。

感覚過敏や嘔吐反射はどうしようもないことです。でも、トラウマを作らないようにはできるかもしれない。何とか自分が経験したような、押さえつけて器具を挿入し無理矢理治療や、痛い中何件もたらい回し、という経験をさせないように、良い歯科を見つけたいと思います。