発芽玄米食べたら色々改善した話。これがGABAの力か…っ!
突然ですが、白米やめました。
いや、たまに食べるけどね。寿司とか白米じゃないと食べられないし。
切っ掛けは、実はGABAとか何にも関係なくて、ある朝起きると突然、膝が震えて立つこともできず、腕も震えて本当に何もできないということがありまして。
これはもう、いよいよ大事になったのか、と朦朧とする中で覚悟しましたが、食べ物を口に含むとみるみる回復し、三〇分と経たずに何事もなかったように復活。
元々、私は食後三〇分程で逆らいようのない眠気に襲われて意識を失うように寝るという症状があったのですが、それを踏まえて考えると……これ、低血糖じゃないかな? という疑念を抱くことになったのです。
よく考えたら、私の調子がいい時期って、炭水化物を絶っている時なんですよ。ひょっとして、鬱病の全部とは言わないけど、幾つかの症状は低血糖から来ているのか? と思いまして、血糖値が問題ならば、主食をGI値の高い白米からGI値の低い玄米へと変更したら効果あるんじゃないかな、と一念発起しました。
で、いざ買おうとすると、何やら「玄米」の横に「発芽玄米」なるものが売られていたわけです。値段はほぼ倍。
そこまでお金かけられないので普通の玄米を買いましたが、炊き方を調べていると、自宅でぬるま湯に一、二日付けておけば発芽玄米が作れちゃうという話が……。
実際にやってみると、何の問題もなく発芽しました。(発芽の様子は目で確認できます)
発芽玄米は玄米より高栄養でGABAは5倍!
GABAは正式にはγ-アミノ酪酸(Gamma -Amino butyric acid )というアミノ酸の一種でどうのこうの……という話ですが、とりあえず神経の興奮を抑える効果が期待できる(血圧を下げる作用は確定らしい)とのこと。
セロトニンと似た感じです。
実際、臨床においてGABAを摂取することによる精神安定効果を実感しているお医者様もいるのだとか。
向精神薬でもソラナックス・デパス・レキソタンなどに代表されるベンゾジアゼピン系の薬は脳内のGABA受容体に働きかけるものです。
ただし、それらの薬が直接脳に働きかけて作用することに対して、GABAの経口摂取は腸に届くだけなので、まだその効果ははっきりしていないのだとか。
ただ、腸と脳の関係は深いようで、それらを繋ぐ中枢神経を分断したマウスと普通のマウスにある乳酸菌を与えた比較実験では、普通のマウスが脳のGABA受容体に活性化が見られたことに対して、分断したマウスでは活性化が起らなかったそうです。
これはあくまで乳酸菌による実験ですが、GABAの摂取でも同じことが起っているのではないか、と考えられているようです。
例えば、ライオン株式会社は最近こんな商品を発売しました。
少なくとも安眠には効果があるようです。
私は不安感、焦燥感、イライラ、過眠、悪夢、が大きく改善。
いやいやいや、発芽玄米食べただけでそんな効果あるかいな。という声が聞こえてきそうですが、本当です(あくまで、私は)
もちろん体質などもありますので一概には言えないと思いますが、軽めの向精神薬ぐらいのサポートは感じています。
これを感覚的に数字で表すと
- 不安感 40%減
- 焦燥感 30%減
- イライラ 30%減
- 過眠 50%減
- 悪夢 100%減
という感じです。
正直に言うと、これが薬であればもっと不安感や焦燥感、イライラに関して劇的に改善してほしいところですが……。
単なる食事による効果と考えると、驚くほど高いものじゃないでしょうか。
悪夢は本当にゼロになった。
上に書いたように、悪夢は今のところ100%改善しています。まあ、永遠に悪夢を見ない人間なんていないと思うので、いつかは100%ではなくなるでしょうけれど。ただ現時点では100%以外の数字は書けません。
悪夢は私の主訴ともいえるぐらい酷いもので、1年間365日の間に少なく見積もって500種類ぐらいの悪夢を見ています。多い時には1日4回とか5回とか……。そしてそれを全て日常の記憶と同程度に記憶しています。起きてる間は記憶力ないのに。何という残念な能力。
ちなみに物心付く前からそういう体質(障害?)で、一番古い記憶が夢だったりします。酷い悪夢を見ると親に泣きつく感じの子供だったので、親は大変だったと思います…。
これに関しては今まで十を超える種類の薬で対応してきましたが、一度も改善したことがありません。改善した時期があったとして、それは見る夢の内容が悪夢ではなくなった、というだけであって、夢自体は見ていたんです。
要するに、眠りが超絶浅い。
それが発芽玄米を主食にしだしてから、ただの一度も夢を覚えてないんですよね……。一度頑張って記憶してみようと試みたのですが、5分と持たずに脳から流れ去っていきました。
主治医曰く「普通の睡眠ということですね」とのこと。
普通と言っても、私には初めての経験だったので、「普通の睡眠ってこんな感じなのか!?」と驚いています。色々人間としての機能を失っているなあ私……。(朝と夜の感覚や体内時計も、ある薬が効くまで、私にはありませんでした)
薬が減りそうな勢い。
私の症状は一日の経過の中で疲労と共に悪化していくので、主に夜が悪いのですが、昼間にもコントミンというお薬を一錠服薬しています。
今までは昼のコントミンを飲み忘れると、夕方頃になって不安や焦燥に駆られて嫌でも飲み忘れたと気付いたのですが。
発芽玄米を主食としだしてからは、段々と気付く時間が遅くなっていって、今では夜まで割と平気だったりしています。
今日も色々トラブルや外せない用事が多くて、つい飲み忘れてしまったのですが、そのことに気付いたのが夜の9時。この文を書いてる深夜0時の時点でも「薬飲む必要があるのかどうか微妙」という程度なので、昼の薬が減る日も近いかもしれません。
(※薬は医師の指示通り飲みましょう。私も基本的にはちゃんと飲んでいますし、今日は実験的にやってみていますが、飲み忘れに気付いたら必ずすぐに飲むようにしています)
この間までカリフォルニアロケットに挑戦したりしていたのが嘘のよう。
発芽玄米は完全栄養食
発芽玄米にはビタミンやミネラルなどの栄養素が多量に含まれていて、同じ量を食べても充足感は白米より上で、満腹感も得られます。
身体は《足りない栄養素》を欲しがるので、白米を主食とした食事では満たされない何かがあったのかもしれません。
本来であれば血糖値が急激に上昇する白米の方が満腹感があるはずなのですが…。一つの問題に一つの答えというわけではない、ということでしょうか。
満腹感も色々な要素が複合して得られるものなのでしょう。
バナナにもGABAは含まれている。
発芽玄米を食べ始めた切っ掛けが低血糖(低血糖症の疑い)だったので、GI値の高い砂糖菓子に代表される市販の甘いお菓子は殆ど食べられなくなってしまいました。
まあ、元々そんなに食べていないですけれど。
精神症状持ってる人ってジャンクフード好きな傾向あるよね、ということは前々から思っていて、意識的に遠ざけています。※個人的な感想です。
でも私は一応頭を使うとされている仕事を(バイト程度の収入ですが)しているので、糖分補給できないのは本気で困る。
どこかにチョコチップクッキーの如くありふれて簡単に食べられるGI値が玄米程度のものはないものか、と考えていたところ、一歳の娘が食べているバナナに気付き……。
これだぁぁぁぁっ! と買い置きのバナナを食べ始めたらあっという間に二本完食。反省。
いや私、小さい頃は食べられなかったぐらいバナナ苦手なんですけどね。
まさか食べ過ぎに注意しなければならない日が来るとは……。バナナこんなに美味しかったっけ?
それ以来、完食をほとんどバナナを中心としたフルーツにしているのですが、何となくバナナ食べてから暫くの間は、精神が安定していることに気付きました。不思議なことに、他のフルーツでは余り感じられないのに、バナナを食べた時だけ、です。
そこで調べてみると、バナナにも多くのGABAが含まれている。というかGABAを取るなら発芽玄米とバナナは相当優れた食べ物だそうです。そういえばバナナを主食にしている国や民族も多いよね。食べ方違うけれど。
あ、主食と言えば小麦も全粒粉(小麦版の玄米のようなもの)にはGABAが含まれているそうですし、ジャガイモにも多くのGABAが含まれているそうな。米、バナナ、小麦、ジャガイモ……。全部主食としている国がある食べ物ですね。もしかしてこれらは、なるべくして主食になっていったのかなあ……。
あとバナナを間食に食べ始めてからというもの、発芽玄米を食べる量が更に減少しました。少しの量で、満足するんです。
健康にこだわったのに食費が減る
玄米は意外と高くありません。私は少しでも地元に貢献しようと思い2kg900円で地産の玄米を購入していますが、例えばAmazonではもっと安く玄米(コシヒカリやあきたこまち!)が売られています。
ポイントは、玄米の炊き上がりが白米換算で125~150%になるということ。玄米は白米より多くの水で炊き上げるので、カップ計量2合で白米の2.5~3合の水位線辺りに来る量の水を入れて炊きます。炊き上がり量もそれに準じて増えます。
(白米と玄米を同じ水分量で炊くと、玄米の方が同じ嵩でも重くなります)
実際、玄米炊飯モードのある炊飯器であれば内釜に玄米専用の水位が書かれていると思いますが、その上限は白米より低く設定されているはずです。うちは白米8合炊きの炊飯器ですが玄米は5合までです。
発芽玄米の場合は発芽させる過程ですでに水分を吸っているので、炊く際の水量はいくらか減りますが、炊き上がりの量は玄米とほとんど同じ感じです。
そして先述したように玄米は完全栄養食と言って差し支えがないぐらいに栄養が豊富なので、いつの間にか食べる量が減り、合わせるようにしておかずの量も減りました。
いわゆる《一汁一菜》というやつでしょうか。
ご飯と、おかず一品と、味噌汁。
何かそれさえも通り越してご飯と味噌汁だけで満足しかけていてちょっと怖いですが……。
ちなみに今回の発芽玄米食に関して一切減量の目的はないです。それでも体重は徐々に落ちていますけど。
あとバナナ安い。
野菜価格の高騰が叫ばれてる中、際立って安い。
こんなに安くて手軽で甘いフルーツは他にないでしょう。
とにかく健康は大事。
健康がないと、満足に働くことも、人生を楽しむこともできなくなってしまいます。
私はインドアな方向にアクティブなので、人生を楽しむ気は満々なのですが、まあやはりそこは結構重度の鬱病患者なので、中々楽しめないです。自分でも、もったいないことしているなあと、日々思っています。
人生なんて一度きり、死んだらそこまでの大切な時間なのにね。
白米を食べることが生き甲斐だという人を止める気も無いですし、発芽玄米が苦手な人が無理をして食べることは奨めませんが、意外と発芽玄米を食べる機会ってそう多くないので、この記事を読んでくださった方には折角の機会なので騙されたと思って一度試してみることをお奨めします。ちなみに騙されても責任は負えません。軽い気持ちでお願いします。
別に発芽玄米食べたら白米一切禁止、とかそんな固いチャレンジである必要もないので。何かネットを覗いていると、何か一つのことを賞賛する記事が多いですけれど、人生ってそんなに極端でも単純でもないですから。
私の場合、普段は発芽玄米を主食にして、間食にバナナを食べて、でも機会があれば愛するCoCo壱番屋へ行きロースカツカレーにチーズトッピングでオーダーして完食し、クリスマスや家族の誕生日には一緒にケーキを食べ、回転寿司でシャリ残すようなことはしませんが、それでも十分すぎる程効果はありますので!