mohumohux

病気や子育てについて書くつもりが、趣味の話が増えてしまった雑多ブログ。

【TFZ SERIES2】レビュー。落ち着いて考えてもU5000ベストバイだった。

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先々月の話になりますが、TFZのSERIES2を購入しました。

KZ ES4のレビューと同じく結論から先に書きますと、ボーカルものを楽しむならばU5000のベストバイ確定の出来と言っても過言ではありません。

 

外観は非常に質感が高く所有欲が満たされる

スマホ撮影のタイトル画像でも何となく伝わるかと思いますが、U5000(5000円以下)で入手できるイヤホンとしては異色の仕上がりです。

またカラーバリエーションが豊富で

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ケルトンカラーも多数用意されています。

ピンクやイエローの設定は珍しいですね。この二つは特に人気があるのか、私が購入しようとした時期には売り切れていました。ピンクやイエローが欲しいという方は在庫があるタイミングで迷わずポチったほうが良いかもしれません。

ケーブルの質もそこそこ良く、やや短いながら取り回しは良好。リケーブル派でなければリケーブルの必要はないかもしれません。

 

押しが強い好バランスイヤホン

箱出しで一聴して、とんでもなく完成度の高いイヤホンだと理解できました。まず全体のバランスが非常に良く、低域、中域、高域、その中間や繋ぎの部分、どこを取っても量の不満はありません。「弱ドンシャリ気味で中域が近い」という印象で、不思議なフラット感です。

 

解像感も高く、同価格帯で言えばトップクラスだと思えます。箱出し時点では音場が若干狭く分離に優れない印象もありましたが、100時間を越えるエージングの結果横への広がりが増して音場の不満も無くなりました。

 

濃密でキレの良い音

TFZ SERIES2はグラフェンDD一発なので、BAにありがちな線の細さは(当然ですが)全く感じません。適度な厚みと濃さで、しっかりエッジの立った音です。かと言って音が刺さるわけでもなく、絶妙な匙加減でコントロールされている印象。

よくイヤホンをグレードアップすると「鳴っていなかった音が聞こえるようになった」という印象を持ちますが、TFZ SERIES2では「鳴っていた音がより鮮明で魅力的になった」という印象になるかもしれません。解像感や分離に関して言えば1DD 4BAを詰め込んだKZ ZS10が上回りますが、音像の明確さや描写ではTFZ SERIES2が抜群の出来と言えます。

 

管弦楽オーケストラには不向き

エージング後で不満が無くなったとは言えども、音場が強烈に広いというようなことはなく、管弦楽(大編成)オーケストラの再生にはそれほど向かないかなと感じます。と言っても室内楽(小編成)や独奏であれば非常に小気味よく魅力的な音を鳴らします。

 

ボーカルものは抜き出たものがある

男性女性を問わずボーカルの再生能力が飛び抜けて高い印象です。色々なジャンルの曲を聴いてみましたが、ジャンルや録音された時代・環境を色濃く反映して、どれも素晴らしい鳴りっぷりです。細かい喉の鳴りまで明瞭に聴こえるため歌い手の特徴が掴みやすく、好きなアーティストの曲ではより深みに嵌ってしまうかもしれません。

 

LZ-A4と比べても「好みの差」

LZ-A5は買っていません。とりあえず手持ちの主力がイヤホンだとLZ-A4だったので比較してみましたが、音場と定位ではLZ-A4が圧勝するものの、それ以外の多くでTFZ SERIES2のほうが「好み」でした。特にLZ-A4でもDDが担っていると思われる中低域の差が顕著で、5000円以下のイヤホンにメインを張ってもらう予定は一切なかったのですが、結果的にLZ-A4よりもTFZ SERIES2のほうが出番が多くなりました。

 

但し5000円以下は個人輸入に限った話。国内価格は比較的高め。

TFZの国内価格(Amazonなど)が全体的に高めで設定されているのかもしれませんが、特にSERIES2ではaliexpressの1.5倍という高値に設定されています。セールも無さそうです。

もちろん1.5倍の7500円でも驚異的なコスパと呼べる音ではありますが、TFZは中華の中でも割と信頼が置けるほうという印象がありますので、(責任は持てませんが)到着まで待つことが可能であればaliexpressで購入したほうが良いと思われます。

 

まとめ

まずレビューが遅れた原因ですが、それこそ箱出し時点での音の良さにありました。箱出し時点で良バランスだったイヤホンがエージングによってバランスを崩すということもありますので、とにかくエージングによる音の変化を確認して、そして何よりも私自身が落ち着いて聴きこまなければ無責任に絶賛レビューを載せることになりかねないと感じたからです。

まあ、無責任に絶賛レビュー載せるタイプですけれど(笑)

今回は慎重を期しました。

結果的にエージング後も音のバランスに大きな変化はなく、音場が広がり分離が向上したように感じるという程度で、むしろ箱出し時点より好印象となっています。

クラシックしか聴かない! という方でなければ、自信を持ってお奨めします。

但し、行き着く先にはTFZ沼にどっぷり嵌るという恐ろしい結末が待っているかもしれません。5000円でこの音なら、より上位のイヤホンはどんな音がするんだ!? と思わされてしまいますので、そこがTFZの罠かもしれません。

 

新発売のTFZ QUEENが来週にも届きそうです\(^_^)/