レキサルティを飲んでみた
今日は日記的な記事です。
昨年より日本でも保険適用となった『レキサルティ』。
正直に言うと飲む数日前まで名前も知らなかったのですが……。新薬ということでその服用レポをしたいと思います。
進化版エビリファイ?
レキサルティ似た薬として『エビリファイ』があり、エビリファイはドパミン・システムスタビライザーと呼ばれるようにドパミンをコントロールする薬です。
この使い方がちょっとユニークで、主に双極性障害に対しては
・少量では鬱状態に効く
・増量すると躁状態に効く
という、量の調節でどっちにも対応できちゃう不思議ちゃん。
私には以前から双極性障害の疑いがありましたが、大きなエピソードがないため確定ではありません。
それでも鬱状態が十数年続くとなると難治性鬱、治療の効果が薄いということで、ベースとしていたリフレックスを断薬してエビリファイを使ってみることになりました。
量は12mg(最大で24mgまであるので丁度中間です)。
結果、飲み始めの数日こそ良かったもののすぐに大きく鬱方向に落ち込み、一週間でリタイア。鬱過ぎて下手したら死んでたと思います。これは本気で。
多分……単純な鬱病患者に使うと12mgは多いんじゃないかなと。
あとリフレックスを切ってからほとんど寝られなくなりました。
代替案としてのレキサルティ+リフレックス
エビリファイが全く合わなかったため、減薬よりも薬そのものを変えたいと思い、行き着いた先がレキサルティとリフレックスの組み合わせでした。
レキサルティは今のところ統合失調症の適応ですが、恐らく今後は双極性障害、うつ病へと拡大されていくと思います。私の場合は統合失調症疑いもあり適応となっていると思います。
(……私としてはね。原稿の締め切りとかで追い詰められて一時的に超頑張る時期はあるけれども、自分で自分を止められないような躁状態になった覚えは一度もないですし、幻覚妄想も殆ど無くあっても薬の副作用や効き過ぎ、空耳などの「気がした」程度でしか無いと思っているので、なんでこんなに疑われてるのかなあというのが本音ですが。)
最初はレキサルティを1mgで開始しました。
レキサルティにはエビリファイのドパミン・システムスタビライザー効果に加え、セロトニンにも効果があり、この事からうつ病への適応はエビリファイより向いているのではと目されてもいるようです。
そして
・少量では鬱状態に効く
・増量すると躁状態に効く
という特徴も引き継いでいるとされています。
ちなみにレキサルティの1mgはエビリファイに換算すると12mg相当とのことで、やっぱり効き過ぎて大きく落ち込み、希死念慮発生。これ以上は本気で死にかねないと思って急遽受診、半分の0.5mgに減らしてもらいました。
その二日後ぐらいからかなり気分が楽になり、一週間後辺りでようやく仕事が手につくように。ちょっとソワソワするかなという感じもありますが、今のところ0.5mgで維持できそうな感じです。
しかし海外ではうつ病に対して2mgが推奨されている
どういうことでしょうか……。
この記事で言いたいことはここなんですが、私はエビリファイと同様にレキサルティも、鬱状態には小量をオススメしたいです。
勿論薬の効き方には個人差があり一概には言えませんし、あくまで一患者の個人的意見ですけれども、うつ病患者には少量の方が安全性が高いと思われます。(双極性障害、統合失調症の場合は別です)
1mgでも「強引に上から押さえつけられて精神的に窒息しそうな感覚」に陥りましたから、2mgだといくら何でも……。外国では4mgまで処方可能らしいので、それで半量が2mgということでしょうか。何よりも日本人ではどうなのかまだ解らないので安全策のほうが良いんじゃないかなと。
それに2mgはエビリファイ換算だと24mgですから、かなりの躁状態や統合失調症に使う薬になっちゃいます。
0.5mgでは「ちょっと下から持ち上げられて落ち着かない」という程度でしょうか。リフレックスは以前の2/3まで減らしているのに以前より薬の効果を感じますので、しっかり効いているのだと思います。
ところでリフレックス×レキサルティってカリフォルニアロケットでは?
今一番の不安はここで、リフレックスとレキサルティは強くセロトニンに作用する薬です。
カリフォルニアロケットについては過去記事で。
結果は似ていてもプロセスの違う薬を同時に服用することで掛け算的な効果アップを図るというものですが、実は今年に入ってもう一度これにチャレンジして失敗し、入院しました。
なので同じ失敗を繰り返したくはないのですが、ネットで検索しても情報が一つも出てきません。それぐらいレキサルティは新しい薬で情報が少ないということでしょう。
一応経過報告的に書きますと、今のところは大丈夫です。
しかし過去のカリフォルニアロケットに似た感覚もあり、もしかしたらまた失敗するかもしれません。
失敗するか長期安定した際には報告を書きたいと思います。