カリフォルニアロケットに挑戦して失敗した話。
カリフォルニアロケット。なんだか凄い名前です。
今日は久々にうつに関する記事になります。
最近は割と調子がよかったんですけれど、何が理由か解らず急に精神状態が悪化して、かなり「うっかり……」に近い感じまで行きました。
命を大事に。
さてそんな私ですが、まあ割と多くの薬を飲んでいて、1日に10錠ぐらい飲んでます。
基板になる薬はリフレックスで、新薬の頃に飲み始めて以来、ずっとベースにあり、減薬はしましたが一度も切っていません。
たださすがに飲んでいる薬の量が多いので、あまり無闇に増やすこともできず。
ならばリフレックスと組み合わせて効果の高い組み合わせ=カリフォルニアロケットで対応したほうが良いのではないかと。
カリフォルニアロケットとは
作用機序とか難しいことは他のサイトに沢山書かれているので、難しいことは抜きにして。
『リフレックス』や『レメロン』に、更に『SSRI』もしくは『SNRI』という種類の薬を追加すると、手順は違うけど最終的にセロトニンの取り込みを増やすところの効果は似てるよね、っていうことで、重ねたら「セロトニンめっちゃ増えてうつ病に半端ない効果あり」になるんじゃないかな。
――というのがカリフォルニアロケットです。
いくらなんでもザックリ書きすぎましたが、詳しいことはWikiに全部放り投げるスタイルなのでお目こぼしを。
実際にやってみた
もちろん主治医に処方して貰った上です。
※家にある余った薬を適当に飲んじゃ駄目ですよー。知りませんよー。割と本気ですよー(゚Д゚)
組み合わせは、『リフレックス』+『レクサプロ』。
希死念慮やら、うつ的な落ち込みやら、基本的にはそういうところを持ち上げて気持ちを軽くすることが目的です。
しかし、過去に記事に書きましたが
アスペルガー要素が強くなって色んなことに対する恐怖感が強くなってしまい、パニック発作に近い状況も割と増えてしまいましたので、セロトニンを増やすことはその対策にも成り得ます。
上手くいけば一石二鳥ですね。
で、実際に飲んでみたのですが……。
2日間(48時間)のうち29時間、昏睡。
もう全く起きていられない。
トイレに行きたくても、行けない。
這いつくばってでも行こうかと考えたけれど、それすら許されない。
泥沼の中にいる気分。
意識を保っていることすらできず、日にち感覚も失いました。
29時間も寝てたら色々と意味がわからなくなります。起きてる時間よりも夢見てる時間のほうが長いですから。
薬を飲み始めてから4日ぐらい経ったような、3時間ぐらいしか経っていないような……。本当に感覚が狂います。
ふらつき、めまい、震え、歩けない。
昏睡に加えて、手が小刻みに震え、地球は歪に高速回転。
歩こうとしたら膝から折れるぐらい力が入らず、寝ている時間も酷いですが、起きていても重病人みたいになってしまいました。
スマホも使えません。まずスマホを持つ握力がないし、画面は歪んだり回ったりしてるし、正確に指を動かせない。
ああ、これはもう完全に失敗したな、と。
セロトニン症候群
カリフォルニアロケットについてWikiを見てもらった方は、そこにも書いてあったと思いますが、副作用として『セロトニン症候群』というものがあります。
症状は3つの主要な神経系に影響を与える。
自律神経症状
体温の上昇、異常発汗、緊張、高血圧、心拍数の増加、吐き気、下痢神経・筋肉症状
ミオクローヌス、筋強剛、振戦、反射亢進、緊張と緩和の繰り返し(あご、歯をがちがちさせる、など)
振戦(ふるえ)、昏睡、この辺りは私の症状と一致します。
断定はできませんが、これなのかなあ、と。
主治医にも「副作用が酷ければいつでも中止して良い」と言われていたので、急遽服用を中止しました。
とにかく強烈な副作用でしたので、もう二度と経験したくないですね。
チャレンジするなら、それなりの覚悟で!
カリフォルニアロケット。なんだか格好良くて勢いの出そうな名前ですが、その副作用もロケット並だと思ったほうが良いかもしれません。
この記事を読んでもなおチャレンジするという方は、必ず主治医の指導の下、できるだけ低容量で、できれば金曜日の夜とか仕事に差し支えないタイミングで始めるといいと思います。
私はうつで仕事溜めまくってから更に二日間完全に棒に振ったので、仕事とかわっしょいなことになりました。
本当に、それなりの覚悟で臨んだほうが良いと思います。
薬の副作用とは結構闘ってきたんですが、カリフォルニアロケットはもう完全に駄目でした……。