ウイイレ派がFIFA18体験版をプレーしてみた
日本時間の今日配信されたFIFA18体験版を早速プレーしてみました。
先に書いておきますと、私はウイイレから一度FIFAに移行して、サッカーゲームをしない期間を経て2016からウイイレに復帰した人間です。
だからウイイレ絶対主義ではないです。
現に今年のウイイレ2018は体験版が正直微妙で、本気でFIFA18とどっちにするか悩んでいるところです。FIFAはswitch版も出るようですし。
とりあえず難易度を「プロ」にしてプレーしてみたところ、難なく3-0で圧勝。次にワールドクラスにして、何だかんだ2-1で勝利。ウイイレ派の自分がいきなり難易度「レジェンド」に勝てたらマズいだろうと思いつつもプレーしてみると、延長戦までもつれた結果またも2-1で勝利してしまいました。
加えて、このレジェンドでの1失点は完全な操作ミス(相手フライパスの落下地点が解らずに離れてしまい、ドフリーにさせた)なので、その後は2試合続けて完封してしまいました。
クラブはCL決勝トーナメントレベルのチームで適当に組み合わせています。
以下、ウイイレと比べて良いところ悪いところを書いてみます。あくまで個人の感想なので、実際に両方プレーしてみるのが一番ですよ!
- ◎オフザボールのクオリティが高い
- ◎サイドの攻防が楽しい
- ○AIが守備ブロックを固める
- ○新システムのクイックサブ(予め交代選手を定めておく)は便利
- △プロテクト強い(強すぎ?)
- △シュート精度高すぎ
- △パスがポンポン繋がる
- △守備はAIに任せつつパスコースを切ったりサイドに追いやったりした方が明らかに良い。
- ×長年FIFAを買ってない私が勝てる程度のCPU難易度
- ×で、お前誰? が有名選手にも……。
- ×動きの滑らかさはウイイレの方が上。
- ×ヘディングパスが40m飛んだ!?
- 全体的には優劣を付けられない
- その中でも、あえてどっちか選ばないといけないなら
◎オフザボールのクオリティが高い
ここはウイイレとの大きな違いですね。ウイイレはボールを持っていても味方選手がサポートも裏抜けも試みず、「おい動け!」と思う事が多々ありますが、FIFAはそんな場面がありません。物凄く戦術的に動いてくれるので、攻撃は楽ちんです。特にラストパスの出し方はウイイレとは比較にならないレベルで楽。
現実にサッカーで遊ぶ時には今で言うトップ下やボランチのようなポジションで遊ぶ事もあったので、何となくその経験が活きてる気がしなくもない。走り込む選手に「行ってこーい」ってパス出すの楽しいよねっていう、あれです。
◎サイドの攻防が楽しい
ウイイレのサイドは何となくダッシュして身体を当てて、力尽くでボールを奪うという感じですが、FIFAはダッシュの仕組み自体が違うので、サイドでの駆け引きが非常に熱いです。
私は現実のサッカーで遊ぶと小学生の頃から何故かほぼ左サイドの人間だったので、サイドの攻防は大好物です。
守備で言えば一歩、二歩、三歩目で遅れてたらアウト。それまでに上手く身体を入れてセーフティにスマートに奪ってしまいたい。
攻撃で言えば、単騎突破が無理なら身体を張って(プロテクト)味方のサポートを待つ。時にライン際を走り、時には中へも切れ込む。
初速しか取り柄のなかった私がサイドをしていたのはこういう駆け引きがあってのものだったので、これは物凄く楽しい。実際にサッカーを見る時にもついついこういうサイドの攻防に目が行ってしまうので、その視点がそのままゲームに持ち込めるのは最高ですね。
○AIが守備ブロックを固める
ウイイレもまあそこそこ固めるんですが、FIFAのそれは「固めるぞ!」という意思を感じます。比べるとウイイレはだらだらしてるかな。
○新システムのクイックサブ(予め交代選手を定めておく)は便利
プレーが途切れる度にその都度交代するかどうかを訊いてくれる、親切設計です。これは物凄くありがたい。
△プロテクト強い(強すぎ?)
プロテクト(身体を張って)によるボールキープがお手軽な上に、長時間に渡り物凄く強固です。ネットを見ていると前作のFIFA17ではもっと強かったようですが……。
そもそも現実でのああいうボールキープって、余程足腰が強く粘れない限りできません。当然、その上での技術も必要です。
例えば日本代表の大迫はボールを納める選手として現在欠かせない役割を担っていますが、大迫のようなキープを日本代表全員ができたらどうなってしまうでしょうか。それは現実的に有り得ない話ですし、何よりも大迫の良さが消えてしまいます。
ウイイレではボタン操作によるプロテクトはありませんので、面白いのですけれど、ちょっとここはやりすぎかなと。
△シュート精度高すぎ
これはCL決勝レベル同士で対戦しているからかもしれませんが、抜け出してからのシュート精度が高くてビックリします。これはウイイレ2018体験版でも思った事ですが、そこ抜け出したら最後はGKと駆け引きでコントロールしたシュートだよねってところを、力任せにズドンの方が入っちゃいます。少なくともパワーゲージ貯めてのシュートはもうちょっと外れてほしい気がします。
△パスがポンポン繋がる
パスで崩すのが好きな私としては嬉しい限りですけれど、ちょっと思い通りに行きすぎてやしないか!? と思う事が多々あります。まあ動き出しもサポートもAIが優れているので、その影響はあると思いますが。ボールを繋いでいると、もっと奪いに来て良いんだよ? とも思っちゃいます。
△守備はAIに任せつつパスコースを切ったりサイドに追いやったりした方が明らかに良い。
別に悪い事じゃないです。でもこれ、要するに自分でボールを奪わなくても、ブロック固めておけばどこかでCPUが勝手に引っかけてくれるんですよね。レジェンドでも。
一方で□で奪おうとすると、正面から出ないと中々難しいです。この難易度の違いが大きすぎて、ウイイレ派の私でも「あ、これは無理に突っ込まないでAIに任せた方が良いな」と判断できてしまいました。
下手に操作しない方が良い、というのは、ゲームとしては面白味に欠けます。まあカバーに入ったりサイドに追い込むのも楽しいですけどね。やっぱりしっかりボールを奪う瞬間の方が楽しさとしては上です。
×長年FIFAを買ってない私が勝てる程度のCPU難易度
これは正直期待外れでした。ウイイレの操作が身に染みついてるし、FIFA初心者みたいなものだし、ボコボコにされて当然だよね! という気持ちで挑んだのですが……。
オフラインもプレーする身としては、ちょっと寂しすぎます。
×で、お前誰? が有名選手にも……。
FIFAさん。お願いですからちゃんと顔作ってください orz
CLレベルならチーム全員固有にするぐらいの気持ちでお願いします……。マジで……。
×動きの滑らかさはウイイレの方が上。
これは個人の感覚や慣れの問題かもしれませんが、ウイイレの方がヌメーっと動いてくれます。(ちょっと2018ではやり過ぎの感がありますが) 対してFIFA18は動きが硬く、何かガチャガチャ動く事があります。
×ヘディングパスが40m飛んだ!?
それは中盤の空中戦での出来事。相手のクリアボールをセンターライン付近で競り合い、×を長押ししてしまって「あ、これは届かないな」と思った矢先、ヘディングで弾いたボールがグイーンと伸びてCFまで届けられました。その距離約40m(目算)。ちょっと面白かったですけれど、サッカーゲームとしてはアウトです。
全体的には優劣を付けられない
ウイイレにはないサッカーのリアルさや駆け引き、そこにゲームとしての楽しさがあるのは確かです。私は初心者なので、突き詰めればもっと面白いところがあるのだと思います。
でもそれは勿論逆の事も言えて、ウイイレのように簡単に滑らかなプレーをできるというのもまたゲーム的な面白さですし、どっちが明らかに勝っているというわけでもないような気がします。
日本代表で喩えるなら、ウイイレは全員が乾や香川です。ありえないトラップとかを当然のようにやっちゃいます。2018体験版に関して言えば、スピードに乗った細かいドリブルを相手CBが止める事はそうありません。
そしてFIFAは全員が大迫や原口です。身体を張ってボールをキープして、常に戦術的なポジショニングを取り、終了間際の時間帯でも必要とあれば猛ダッシュします。
……この喩え、物凄く下手かもしれません。すみません。
まあとにかく、どっちにも良さがあるよ! ということです。
その中でも、あえてどっちか選ばないといけないなら
私はFIFA18を選びます。浮気です。
ウイイレ2018体験版はフライスルーパスがヌルヌルし過ぎてて怖いし、ウイングが中央に切れ込んでるのにCBがディレイかけ続ける謎AIで既に得点がワンパターンです。
守備のAIってとても大事で、11人を同時に動かす事は不可能ですから、そこはもうちょっと頑張ってほしかったなと。
しかしウイイレ2018のCO-OPは3人対3人でプレーする分、人間が操作する選手が増えるからか、オンラインβテストの時点で相当楽しかったです。そして何度も書きますがウイイレにはウイイレの良さがあるので、気に入った方を買えば良いと思うよ! ということです。結局。