発達障害と食事の話
スマホでYahoo!ニュースを見ていると、こんな記事が流れてきました。
要するに「発達障害は食事では治りません」という話なのですが、最近《発芽玄米食》をはじめてウッキウキの私ですら
こういう系統は全部納得できないものです。
アスペルガーとADHD両方持ってるけれど、そういう障害と食事の関連は医学的にも証明されてないし、体感としても《ない》です。
発芽玄米食の話はこちら
発達障害は先天的な病気で、後天的には《ならない》
どんな食事をしていても。
どんだけ生肉を食おうが精白糖をむさぶろうが、バリバリバリバリポテチを食い続けようが、ならない人はなりません。
食中毒とか肥満にはなりますけどね!
今のところ、発達障害を完治させる方法はない。
はい。ありません。発達障害の当事者であり発達障害児の親でもある私としては、完治させる方法があるならば確かに魅惑的な話ですが、これだけ発達障害の診断を受ける人間が多い時代にそんな夢の方法があるなら、世界中で評判になりノーベル賞受賞も十分視野に入れられるレベルですから、ネットでこそこそ客を集めたりする必要なんてないです。
本当に効果があるのなら公にせずに特許でも取って、権利を売ってしまえばいいんですよ。三世代遊んで暮らせるぐらいのお金は簡単に手に入りますから。
そして、私は最近になって発芽玄米食をしていますが、鬱などの精神症状には明らかに何かしら効いている感じを持っているものの(血糖値やGABAの関係か、栄養バランスの改善か、原因は特定できませんが。それも私個人に限った話なので)、発達障害の症状には何の変化も現れていません。
相変わらず空気読めないし。
手先は不器用だし。
思考が360度どこへでも簡単に飛んでいくし。
感覚過敏だって酷いまま。
感覚過敏から来る恐怖感の類い(聴覚、視覚、揺れ)への耐性が少し付いたような気がするけれど、まあ、それぐらい。ただこれも耐性が少し付いた気がするだけで、感覚過敏自体は微塵も収まっていないので、発達障害の症状が改善したとは言えないですね。
受け入れて、できれば強みに変えていく。
中々受け入れがたいものはありますが、他に選択肢はありません。
特に子供の場合は、色々と考えてしまいます。
色々と考えて考えて考え込んで、怪しい食事療法やサプリメントにのめり込む……。気持ちは痛いほど理解できます。私も効果はないと思いながら、発芽玄米やら乳酸菌やらが子供の発達障害を改善してくれたらどれほど素敵なことかと考えてしまったぐらいのことはあります。
ただ私自身は、30になってようやく診断を受けたので、ショックを受けた反面、安心もしました。なので受け入れられないといったことは、そんなにありませんでした。
今まで「なんで自分はこんな簡単なことができないんだ」と思ってずっと自分を責めていたことが、実は先天的な障害だとわかれば、(こんな言い方は失礼かも知れませんが)片足のない人が義足もせずに「なぜ私は普通の人と同じように歩けないんだ」と自分を責めても仕方がないのと同じで、「なぜ発達障害の私は定型発達者とおなじことができないんだ」と悩んでも、どうしようもないんですよ。その普通の機能、ないので。
《できないならできないなりの生き方を見つけるしかない》ということを受け入れると、人生が物凄く楽になりました。
そして《できないことはできない》と割り切って、《できることを磨いていこう》とした結果、まだ診断を受けて三年も経っていませんが、以前よりも明らかに伸び伸びとした生活をしながら、なんだかんだとデザイン業や簡単な執筆といった分野で仕事をもらえています。
私の場合はADHD的な思考の飛び方が影響しているのか、アイディアを思いつく《量》が幾分か人より多い(クオリティは無視しますが)ようで、そこがこういうちょっと特殊な仕事をもらえる原動力になっていると感じています。
また、ADHDであれば義足のような役割として、コンサータやストラテラ、小児であればインチュニブのような薬が症状を軽減させてくれます。
でも食事は大切! 玄米もお奨め!
食生活やバランスの取れた栄養摂取は、とても大切なことです。
発達障害は精神面で二次障害を発生させやすく、ぶっちゃけた話、社会構造が定型発達者向けにできている以上、ほとんどの発達障害者は社会的な生活をするだけで酷いストレスに晒されます。
だから普通の人(定型発達者)以上に健康には気を遣わなくてはなりません。
そういう意味で、主食で多くの栄養素を取り入れることのできる発芽玄米食は、とてもお奨めです。
発達障害であっても人間に変わりない以上、何を食べるかは全てに影響します。食事は人間の基礎です。
基礎をしっかりと整えて本来持つパフォーマンスを最大限発揮できるための環境作りができれば、発達障害であっても社会に通用する何かを磨くことは十分にできると思います。