【1000円未満】アルミ被覆の高純度無酸素銅3.5mmステレオミニケーブル
iVANKYというメーカーのオーディオケーブルが良さそうだったので買ってみました。
というのも、例の上海問屋DN-914311がジャックが狭すぎて、自作のベルデンケーブルだと微妙に干渉してしまい、どうも接触が不安定なんです。このまま使っても良いことはないと思っていたところにAmazonがタイムセール800円ほどでiVANKYのケーブルが売られていたため、即行で買いました。
ヘッドホンについては過去記事で
アルミ、TPE、ナイロンメッシュの三重被覆
アルミ保護層
画像の説明通りであるならば、なんとこのケーブル、アルミ被覆が含まれています。自作ケーブルのベルデン88761がアルミラップの被覆であり、その効果は実感済み。TPE被覆は当然として、ナイロンメッシュの被覆は純粋な音質よりもタッチノイズや見た目の面で効果が高そうです。
99.99%の高純度無酸素銅線
高純度無酸素銅はオーディオ用に使うケーブルとして最低限の条件ですね。もちろん他にも良い線材はありますが、最も普及していて最も安定しているのは銅線でしょう。
開封の儀
パッケージはそこそこのデザイン。このロゴ、私が得意な系統だなぁ…。
英語が並んでいますが中国製です。
ケーブル長は2.4m。無理矢理折られていないのは好印象。
ちょっとズレましたが…。幅は7.7mmだそうです。
純正(右)と比べても、変わらないぐらい細い。
余裕で刺さる(奥まで刺さっていないように見えるのは、iVANKYケーブルの端子根元に余裕があるからです。
音質チェック
上海問屋DN-914311純正ケーブルと比べて
さすがに純正が酷すぎるので、ガラリと印象が変わります。
音の輪郭がハッキリして、眠たさは大きく改善。
高域はスッと伸びて耳障りにならず、低域も明確に鳴ります。ちょっと眠ための低音ホンが「良い低音ホン」になった感じです。
定位も少し、定まったかな。
しかし既にリケーブル済みであったり、元からしっかりしたケーブルが付属する商品なら、わざわざリケーブルする必要はないかもしれません。あくまで上海問屋DN-914311の純正ケーブルが酷すぎるためにガラリと印象が変わっただけの話です。
ベルデン88761と比べて
さすがに音質だけで比較すると苦しい。
まず88761は取り回しなんて全力で無視したガチガチのオーディオ用ケーブルであり、ヘッドホンに使うこと自体「正気か」と言いたくなるぐらい、硬い。
逆にiVANKYのこれはファンション寄りの取り回しが良いケーブルです。
二つは同じ土俵に上がること自体が難しいとも思えます。
しかし想像以上に健闘しています。
元々88761の欠点は組み合わせるヘッドホンやアンプとの相性によって「エッジが立ちすぎる」ことだと思っています。
上海問屋DN-914311に関しては元がやや眠たい音でありそういうことが一切なかったため、iVANKYケーブルでは「物足りない」と感じてしまいますが、裏を返せば88761でエッジが立ちすぎている場合には、丁度良くなる可能性もあります。
88761は錫メッキ銅線なので、その辺りも大きく関係しているでしょう。
それでも方向性はそこそこ似ているかなと。音の輪郭を際立たせて、全体的に締まる。高域は煌びやかになり、低域は量よりも質が上がってパンチの効いた音になる。
まあまともなケーブルが純正で付いているならば、それほど感激はないと思いますが。元のケーブルが酷いならば一考の価値はあるでしょう。
取り回し
音質で思った以上の健闘を見せましたが、取り回しはそれほど良くありません。さすがに88761などのがっつり硬いケーブルよりはずっと良いですが、iVNKYのケーブルもちょっと硬めで、その上ナイロンメッシュが服に擦れてガサゴソ鳴ります。
ナイロンメッシュ、見た目は良いけれど実用性はどうかな…。
まとめ
想像以上にオーディオケーブルとして健闘していて、とりあえず上海問屋DN-914311を購入した人が「1000円以内でリケーブルしたい」、もしくは「外で使ったり取り回しを重視したい」ということならば、十分選択肢に入れても良いと思います。
結局多少音質に目を瞑ったとしても使いやすいケーブルが主力になってしまうのは、よくあることです。