シフォンケーキ型がない時は【ケーキ型】と【紙コップ】を使ってみよう。
私も長男(小一)も朝が苦手で、朝食はかなり軽く済ませています。
主に、菓子パンとか菓子とかシフォンケーキとか。
甘くて簡単に食べられるものが好みです。
でも菓子パンは、添加物を考えると、あまり子供に食べさせたくない。
最近は添加物少なめとか不使用の菓子パンもありますけど、値段が少々高い上に、長男はそんなに好んで食べないので、うちでは
・作れる時 自家製の何か
・作れない時 添加物とか気にせず好きな菓子パン
と割り切っています。
で、最近挑戦しているのが『甘さ控えめのシフォンケーキ』。
軽い食感で、卵も消費できるし、食べ過ぎなければ問題はないはず。
何より、手作りに勝る物はないと私は常々考えている。
シフォンケーキならヨーグルトとかと一緒に食べても良いですしね。
長男もよく食べてくれます。
しかし!
うちにはそもそもシフォンケーキの型がない!
シフォンケーキ型を買うとなると……。
まともなアルミ製のシフォンケーキ型は、買うと2000円前後する上に嵩張るので、置き場所にも困る。積み重ねて収納ができない。
収納に十分な空きスペースがあってお金にも余裕がある人は遠慮なく買えばいいと思うけれど、うちはどちらにも当てはまらない。
これを買うなら、今後定期的にシフォンケーキを作る覚悟がいるだろう。
ケーキを作る覚悟でもなければ、菓子を作る覚悟でもない。求められるのはあくまで、シフォンケーキを作る覚悟だ。
何故ならば、シフォンケーキの型はシフォンケーキ以外には中々適さない。
勿論スポンジケーキもドーナツ型に焼くことはできるけれど、スポンジケーキがドーナツ型である必要に迫られることはそうないだろう。というか今まで生きてきて一度もない。それならば今持っているケーキ型で焼けば良い。
シフォンケーキという特定のものを作る覚悟だから、中々踏み切れないもの。
ケーキ型で作ると、中央が凹む。気分もちょっと凹む。
でもね。ケーキ型でシフォンケーキを作ると、中央がしぼんじゃうんですよ。
それでも美味しいんですけれどね。味が天と地ほど変わるっていうことは多分ないんですけれど、でも「このしぼんだケーキをシフォンケーキと呼んでいいのか?」と、作る度に思うわけです。
ケーキ型の中央に紙コップを置いてみるという選択。
ようやく本題になるけれど
シフォンケーキ型は、普通のケーキ型の中央が煙突のようになっているもので、火の通りが良くなる。
何より、焼き上がり後に生地がしぼむ現象をある程度防ぐことができる。
しかし中央が煙突状である以外に、大きな差はない。
ならば中央の煙突を作ってしまえばいい。というわけだ。
やってみた
中央に置かれているのが紙コップ。
紙コップが浮いたりズレたりしないように、上から小皿?で押さえている。
この時点では全く問題なし。意外と何とかなりそう。
オーブンの中ではこの通り、しっかり膨らんでいる。
焼き上がったら手早く逆さまにする。この工程が普通のケーキ型だとできない。
通常は支えに酒瓶とかワインボトルを使うのだけれど、紙コップの上に置いた小皿がくっついてしまって底が浅くツルツルになってしったため、急遽ベーキングパウダーを支えに使った。
ちなみにこのシフォンケーキを作るに当たってベーキングパウダーそのものは使っていない。
完全に冷め切ってから、上下を元に戻す。
どうですかこの膨らみ。
普段ならケーキ型の中に全て納まっちゃいます。まるでチーズケーキみたいに。
それが紙コップ一つでここまで膨らみを維持できるのだから、効果は抜群にあると言っていいでしょう。
紙コップ一つで相当変わる。
折角なので、紙コップを使わなかった場合の画像も比較用にアップしてビフォーアフターしてみます。
ではどうぞ。
Before
After
紙コップ一つでこの差。
これを使わない手はないですよ!マジで!
ちなみに切るとこんな感じ。
Before
After
型から上にはみ出た部分は切り取ってひっくり返し、下側を平らに。(この写真の上側は焼いてる時の底面です)
シフォンケーキを作る腕はとりあえず横に置いておいて
形状の維持には成功しました。
【遺骨】を郵送して貰うまでの流れ。
昨日、沖縄にいる妻から、母の遺骨を郵送して貰いました。
前回の記事に書いてあるとおり、佐川急便やクロネコヤマトはNGなので、ご注意ください。日本郵政(郵便局)の『ゆうパック』のみ、送ることができます。
「郵便局で梱包してくれる」は本当か
実際に、郵便局に遺骨を持ち込んで確認したところ
「梱包作業自体はお客様でお願いします」とのこと。んー、残念!
ダンボールは郵便局で適正なサイズの物を買えるとして、しかし緩衝材などの梱包資材がない。
一度そういう資材を売っているホームセンターに寄らねばならないかと、引き返しかけた時。
「梱包に使う物は、全てお渡しできますよ」
という、とても有り難いお話を頂けました。
緩衝材とか全部無料で貰えちゃうとは。
さすが民営化してからサービスが良くなったと言われる郵便局。
緩衝材って買うと余るんだよね……。
梱包作業はしてくれないけれど、無料で緩衝材が貰えるし、丁寧なアドバイスもしてくれた。
遺骨という物凄く大切なものを梱包するのは、多分誰だって怖い。
例えば左右と上は緩衝材で埋めていたけど、下(底)だけ緩衝材が入ってなくて割れてしまったとか、そういうミスはあり得る。一般人は梱包に関してプロ並の知識があるわけではない。
郵便局側の姿勢をまとめると、「梱包の責任は負えないけれど、間違いがないようにアドバイスはできますよ。梱包資材も、適切なものを無料でお渡し致します」ということ。
結局の所、【遺骨】に関して『郵便局は凄い』としか言い様がない。
もうここまで書いたら私は郵便局の回し者なんじゃないかと。
でも実際、遺骨の配送を請け負ってくれるのは郵便局しかないわけで、その上梱包についても丁寧なアドバイスを頂けて、ダンボール以外は全て無料だというのだから、もう手放しに賞賛するしかないでしょう。
遺骨は別途追加料金がかかります とかじゃないんですよ。
空輸もできた。
郵便局で荷物を送る際に意外と多い問題は、「この荷物は空輸できません」と言われてしまい船便となって、到着まで時間がかかる。という少々残念な話。
仕方ないんですけれどね。
リチウム電池を含む製品や、アルコール度数の高いお酒などが当てはまります。
これらは空輸に当たって危険だから『爆発物』として禁止になっているわけで、当然ながら遺骨が引火・爆発する可能性はありませんから、空輸はできます。
日付指定、時間指定もできる。
ここまでくると急に荷物感が増してくる話ですが。
遺骨だろうが何だろうが郵便局は『ゆうパック』を配送することになりますから、『ゆうパック』で使えるサービスは基本的に全て使えるそうです。
しかし、考え方は人それぞれ。
ここまでの流れでお気づきかもしれませんが、どうしても遺骨を普通の荷物と一緒にされるのは嫌だという人は、別の手段を探しましょう。
私は無宗教ですが、女手一つで私を育ててくれた母の遺骨ともなればやはり話は別で、感情が思いっきり入ります。
多分届いたら泣くと思います。
それぐらい感情が入るものを、他の普通の荷物と同じように配送されることに違和を感じないと言えば嘘になります。
普通に配送してくれる事への感謝と同時に、割り切れない何かはあります。
沖縄から他県まで、海を越えて【遺骨】を送ることはできるのか。
突然ですが、私の地元は沖縄です。
人生の半分以上を沖縄以外で過ごし、今後も沖縄に帰る気がさらさらない私ですが。(飛行機乗れないし、実家もない)
ただ、母は沖縄で育ち沖縄で死んでいったので、遺骨を沖縄の霊園に一時預かって貰っていました。
と言ってもあくまで一時預かりなので、期限があり、何年か過ぎると『引き取り』か『永代供養』のどちらかを選択しなければなりません。
個人的な話は、詳しくは別記事で。
何はともあれ、急遽沖縄から九州の自宅まで、【遺骨】を郵送して貰うことになりました。
非常にデリケートな問題
遺骨の取り扱いに関しては、宗教上の理由から思想の問題、例えば遺族の「こうしたい」と親族の「こうしたい」が不一致であったり、法律が絡んだり、本当に様々な意味でデリケートな問題となります。
そんなデリケートな問題の中心となる【遺骨】。もし運送会社の不手際による『紛失』などが起こってしまったら、お金で解決できる問題ではなくなる可能性が高いでしょう。
佐川急便やクロネコヤマトはNG!
そもそも今のタイミングで大切な遺骨を佐川急便に預ける人はいないのかもしれないが
佐川急便やクロネコヤマトを日常の宅配業者として利用している方は沢山いるはず。
じゃあ、いつもお願いしてるから遺骨もお願い、という風に話が進むかというと、そんなに簡単な話ではなく。
どうやら佐川急便とクロネコヤマトに関しては、遺骨の取り扱い(配送)を認めていないそうです。
理由としては、やはり「紛失した場合に対応できない」とのこと。
解決できないもんね……。
ゆうパックはOK!
佐川急便やクロネコヤマトが拒否する一方、日本郵政の『ゆうパック』なら引き受けてくれるという。
「運送に適した状態であれば拒絶はしない」という話もあり、霊園からは「郵便局に遺骨をもっていけば、郵便局の職員が梱包してくれます」というありがたい情報まで頂けた。情報の真偽は、実際に確認してみないとわからないことではあるが。(後日追記:できませんでした。しかし遺骨だけを持ち込んでもスムーズに梱包を終えることができたので、詳細は【遺骨】を郵送して貰うまでの流れ。 - うっかり死なないようにするだけ。で)
それにしても日本郵政のコメントからは「紛失した場合などない!」とでも言わんばかりの男気が伝わってくる気がするし、「郵便局の職員が梱包」が本当ならば母性すら感じる(包み込むという意味で)。
梱包に関しては事故防止のための必要な処置だろうけれど。それでも日本郵政を賞賛したい気持ちに変わりはない。もし日本郵政までもが遺骨の配達を拒否した場合、おそらく専門の業者がバカ高い料金で配達し始めると思われる。郵便局にでかでか張り出されている【バカまじめ】は伊達じゃないのかもしれない。
※実際に郵便局へ持ち込んだ話↓
無料でヒートテックの暖かさを格段にアップする方法。
ユニクロのヒートテックに代表される暖か系の肌着類は、子供にも大人にも愛される、国民的存在となっている気がします。
暖かくて良いですよね。
ただ……それでも寒い日はやっぱり寒い!
そこで簡単かつ効果的な対策があります。
ヒートテックを着用している方なら、恐らくほとんどの人が持っているであろう「あれ」で確実に暖かさをアップさせることができるんです!
ヒートテック系インナーの下に、夏の速乾系インナーを着る。
はい結論。
理由は後述するとして、これ、本当に効果絶大です。その上、暖かい以外に便利な点もあります。同じく後述します。
実はヒートテック系の素材が凄く苦手
実を言うと、私はヒートテック系の素材が凄く苦手なんです。
特に風呂上がりに着用すると暑い上に肌にくっつくじゃないですか。いやいや今はそんなぴったりしなくていいのよ。でも何か着ないと寒いんだよ。っていう状況が毎晩のように発生する。
じゃあどうする? → とりあえず夏用のサラサラした肌着を着てしまえ! → 面倒だから上からヒートテック着ちゃえ! → あれ、何だか暖かい?
これが発見の切っ掛け。
何故、暖かくなるか
ヒートテックは、身体の水分を熱に変換することで素材自体を暖かくする肌着です。
一方、速乾系の肌着は、身体の水分を外へ放出する機能を持ちます。
水分、要するに汗ですね。
速乾系→ヒートテック系と重ね着することで、速乾系肌着によって放出された汗をヒートテックがキャッチして、効率的に発熱してくれる。ということ。
自然と暖かい空気の層ができあがり、身体はポカポカ。
個人的な意見としては、これ、『最強の重ね着』と言っても過言ではありません。
普通のシャツで重ね着するのとは雲泥の差があります。
それどころか、ヒートテックとヒートテックを重ね着するより暖かいです。
速乾系の肌着は、エアリズムなどを中心にどこでも売っていて、最近は誰でも持ってる程に普及しています。
ほとんどの人が持っているであろう、国民的普及を果たした冬用・夏用の肌着を組み合わせるだけでこんなに暖かくなるなんて、知らないと本当に損です。
運動を趣味とする方には、特にオススメ。
ヒートテックの大きな欠点に、「運動をして汗をかくと、汗を放出しないから身体が冷えてしまって、健康に良くない」というものがあります。
いくらヒートテック素材に汗を熱に変える働きがあると言っても、大量の汗を全て熱に変換することはできません。限界量はあります。
ヒートテックを着て運動するのはオススメできません。
しかし!
この重ね着をしている人には、簡単すぎる選択肢があります。
激しい運動前、もしくは身体が温まり汗をかき始めたら、ヒートテックだけ脱げばいい。
私は冬に長男(小学生)と遊ぶに際して、近くの公園まで歩いて行って、一旦ヒートテックを脱いでからサッカーをしたりしています。
で、汗がある程度引いて速乾系肌着が乾いてから、またヒートテックを着ます。冬なので、汗が引くのは早いです。
サラサラした感触の方が好きという方にも
ヒートテックは保湿性が高く、夏のサラサラ系に比べるとどうしてもベタベタ肌にくっつく感触が生まれます。
この冬+夏肌着だと肌に触れているのはサラサラ生地なので、ベタベタ感が相当軽減します!
重ね着で怖い静電気は、何故か発生しにくい?
私は極度のビビりなので、静電気が大嫌いです(笑)
凄く暖かいけど静電気が発生しやすい服と、暖かさは最低限だけど静電気が絶対発生しない服の二つがあるなら、迷うことなく静電気が発生しない方を選びます。
(昔、スーパーでパックの肉に手を伸ばしたら目に見えるほどの電気が流れて、パックを切り裂いてしまったことがあります。静電気怖い……。)
なので、この重ね着がどれだけ暖かろうと、静電気が発生しやすいなら絶対に着ません。
でも何故か静電気は起こらず、むしろヒートテック一枚に比べて静電気が減ったような気がするほど。
これはもちろん細かい組み合わせの問題もあるので、一概には言えませんが、もしかしたら服と服の間にある暖かい空気層が関係しているのかも?
朝晩が寒くて、昼は暑い。という日にも対応可能。
割とありますよね。朝寒かったのに日中20度近くまで上がるとか。
そういうときは、昼は一枚にしちゃいましょう。
暑いのに更に身体を温める必要はありません。
福岡空港のLCCターミナルが閉鎖していた件。
福岡空港は利便性が良い。
実は家から最も近い空港ではないのですが
羽田、成田に次ぐ日本三位の発着便数と日本一の滑走路一本当たり離発着数を誇るだけあって、何かと利便性の良い福岡空港。
新幹線で博多駅まで行き、その博多駅からは地下鉄でたった五分という素晴らしさ。
LCC(格安航空会社)の運航が多いのも魅力。
でもLCCターミナルは古かった。
LCCターミナルは正式には「第一ターミナル」という名称で、その名の通り、ターミナルビルの中で最初に建てられた、古い建物。
地下鉄の出入り口からもそれなりに遠い。
ターミナルの一番端っこに、時代の流れから忘れられたように、ひっそりと佇むターミナルビル。
要するにPeachとかの格安旅客機に乗る搭乗口があるところ。
天井低く、照明もやや薄暗い気がする、そんな場所です。
正直、「安いんだからこれぐらい我慢しやがれこのやろー」というアナウンスが脳内で流れる感じ。脳内で。
設備的には、椅子と小さな土産物屋、あとはトイレがある程度。
現代の基準から言えば、決して快適とは言えないターミナルビルでした。
いつの間にか?閉鎖。
福岡ではニュースになっていたのかもしれませんが
福岡在住ではないため全く知らず。
最終的には全面改装するそうですが
とりあえずLCC利用者としては、一般の航空会社と同じターミナルビルを使えるのは大きな魅力と言っていいでしょう。
沖縄とか、倉庫ですし。倉庫。倉庫ですよ。倉庫。大事なことなので4回言いました。
LCCだから我慢せい!という話は、それはそれでよくわかるのだけれど。
やはり、我慢しなければならない点が少なくなるのは、非常に喜ばしい。
念のため、私はパニック持ちであるため基本的に飛行機には乗れません。人を送ったり迎えたりするだけです。
詳しくは下の記事で。
福岡空港ビルディング株式会社
ちなみに、福岡空港を運営する『福岡空港ビルディング株式会社』の代表取締役社長は『麻生 渡』さんといい、「あ、これ絶対、麻生前総理の関係だ」と思って調べたら、血縁関係はないらしいです。
福岡の麻生性恐るべし!
躁状態の「頑張り」と、鬱状態の「頑張り」の違い。
躁状態の「頑張り」と、鬱状態の「頑張り」は、『明確に違う』。
躁鬱病(双極性障害)の妻と長年一緒に生活してきて、躁状態と鬱状態の見分けは簡単にできるようになりました。
この記事では、そんな私から見た
躁状態の頑張り
鬱状態の頑張り
二つの違いを書いていきたいと思います。
当事者ではない点だけ念頭に置いて頂くことを、ご了承ください。
躁状態の、頑張り。
まず躁状態から。
病理的なことは専門の書籍等に任せるとして、躁状態とは、簡単に言えば「気分が長期間、極端なハイになって、中々降りてこない状態」だと思ってください。
気分が良い日があるとか、そういうレベルではありません。
極端に言うと、いつ「私は神だ」と言い出してもおかしくないような、根拠のない万能感を持っている状態です。
普通の人間は、自分にできそうもないことをしなければならない時、「できるだろうか」という不安を抱えながら、取り組みます。
しかし躁状態になると、「私には何でもできる」に変わってしまうのです。
よく考えずに突飛な行動をするため、例えば突然道へ飛び出す危険性が高いなど、普通なら起こりえないような不注意による事故の危険が常に付きまといます。
そして「私は何でもできる」という考えから、友人や知人、場合によっては完全な他人に対してであっても、「あなたはこうするべき」とか異常に強い口調で押し付けがましく言ってしまい、社会的信用を失います。
よく考えずに喋るから、とにかく口数も増えます。
そんな躁状態の人は、上手く立ち回っている場合において、非常に頼りになる頑張り屋と思われることもあります。
何せ本気で「自分は何でもできる」と信じ込んでいるのですから、ある意味強い人間です。
しかしそんなに強い人間はいません。
色々なことを抱え込み、寝食を忘れるほど思考も行動も飛び回った結果、どこかで力尽きます。
「異常なハイテンション」「万能感」「不注意」等が、躁状態における「頑張り」の特徴です。
鬱状態の、頑張り。
一方、鬱状態の「頑張り」はどうでしょうか。
鬱状態なので、常に疲れた顔をして、口数は少なく、声のトーンは低く、まるで一滴の水を探して砂漠を彷徨っているかの如く、苦しそうに作業をしながら少しでも休める時間を求めます。
これを私は無謀な有酸素生活と勝手に呼んでいます。
本人にとって無理しないペースで、適切な休憩と栄養補給を挟めば、人間は走り続けることができます。
これが健康的な有酸素生活。
無理なペースで生活していると、途端に身体は重くなり、酸素は不足し、いつか倒れます。
そして更に、無理なペースでいつか倒れてしまいそうだけれど、それでも休めない時。
どうしても無理を続けなければならない時。
私は無酸素生活と呼んでいますが
つまり、もう呼吸を止めて、瞬間的な力に頼っている状態。
当然の事ながら、無酸素生活は長続きしません。するわけがありません。
締め切り直前の漫画家や作家が忙しいとしても、それを何日続けられるかと言えば、恐らく一ヶ月も続かないでしょう。
無酸素生活のあとに呼吸できる時間があれば良いのですが、呼吸に例えると鬱状態は常に酸欠に陥るような病気ですから、満足に回復するにはとても長く、しっかりと深い呼吸をしなくてはなりません。
そのためには、入院管理を含めた静養が必要です。
躁状態は無酸素生活を続けてしまうから、反動が物凄い。
躁状態が終わる瞬間は、とても怖いものです。
徐々に軟着陸してくれれば良いのですが、中々そう上手くはいきません。
最悪の場合、身も心もボロボロになり、人間関係は崩れ去り、社会的信用は地に落ちている可能性もあります。
無酸素生活のまま暴れ回った結果、代償は、とても大きなものです。
ほとんどの場合において、躁状態の終わりは健康の始まりではありません。鬱状態の始まりです。
鬱病患者にとって、上に書いた「身も心もボロボロになり、人間関係は崩れ去り、社会的信用は地に落ちて」は、致命傷になり得るような、大きな傷となります。
躁状態の終わりはとにかく怖い。これが躁鬱病の妻を隣で見てきた私の思うことです。
鬱状態も、反動は強い。
しかし、鬱の方がマシというわけでもありません。
躁状態のように周囲の信用を乱暴に失う可能性は低いものの、精神的にはボロボロになります。
どちらにせよ、無理をするという行為は、健康な人間が健康状態を崩さない範疇で行う行為であって、病気、特に精神的な病の人間は、できるだけ避けた方が良いでしょう。
「頑張る」と言えば聞こえは良いですが、鬱病患者にとっての「頑張る」は、ほとんど「無理をする」と同じ意味です。
それでも避けられなかった場合、大きな休憩期間を設ける必要があります。
どうしても休憩期間が作れない場合は、入院しちゃいましょう。
規則正しい生活と確実な休息、栄養管理が待っています。
生きるための呼吸ができなくなって死ぬよりは、ずっとマシです。
一時的に、父子家庭になります。
昨日の夕方頃に決まった話。
長男の小学校が普段より二時間ほど早く終わる、昨日の夕方頃。本来なら久々に遠出の予定でした。
主な理由としては、長男の冬着が足りなくなったため、買い増し。加えて、できれば外食。その他必要なものをちょこちょこ買う。
しかし、数日前に長男の一番仲の良い友達が、他県へ転校することが判明。
長男はその友達と遊びたがっている状況。
転校を繰り返す幼少期を送った身としては、痛いほど気持ちがわかります。
長男の冬着を買い増すために遠出というのは、親としてデザインや機能面などで少しでも良いものを身につけさせたいというだけで、ただの冬着なら近所の西松屋でいい。
ここで私と妻の意見が対立して
私「無理して今日行く必要はない。○○(長男)のために今、遊ぶ時間を削るのはおかしい」
妻「今日行くって決まってたのに夕飯とか全部どうするの」
と対立してしまう。
ここ数ヶ月、妻は頑張りすぎて、疲れていた。
0歳児がいるから仕方ないとは言え、一日の洗濯の回数が少なくて2回。多くて5回。(インフルエンザ時)
うちに洗濯乾燥機はないし、すぐに買える資金もない。
定期的にミルクをあげ、離乳食を作り、朝は長男を送り出して、夜は不眠症で眠れない。
鬱病患者の行動じゃないと思えるぐらいに頑張っていた。
決して躁状態ではないのは、見ていて明らかだった。
躁状態の頑張り と 鬱状態の頑張り については別記事で書きます。
別記事に書きました。
「これじゃないとだめ」という強迫観念。
私にも当てはまることですが
妻は「これじゃないとだめ」という強迫観念が強く
追い詰められれば追い詰められるほど、コントロールできなくなります。
今回の件は正にそれで
「今日じゃないとダメ」という気持ちが強すぎて
普段なら「仕方ないね」とか「じゃあどうしようか」、「土日に、必要なところだけでも行こう」で終わるところだけれど、今回は突然、家を飛び出すんじゃないかというぐらい怒り出して……。
まあ、昔なら本当に飛び出してたと思うんですけれど。
今回は一旦人のいない部屋に行って、そこで少し落ち着いてから戻ってきてくれました。
しかし明らかに精神がボロボロの姿を見て
私は思わず
「実家に帰ってみたらどうかな? 正直、0歳児と小学校一年生を抱えて、俺だけではまともに休ませることはできないよ」
と口にしました。
今の妻に必要なのは、完全な静養。
私がどれだけ頑張ろうと、子供達は母親を求めます。同じ家の中にいてそれを制限するのは、無理です。
妻の実家は基本、新幹線と飛行機で行く距離。入院も考えたけど……。
私と妻の症状はそう軽いものではありません。
これまで調子が悪い時期になる度に何度も病院側から入院を打診されていますが、入院すると片方に子供の面倒を全て任せることになってしまうため、お互いの実家を離れてからは入院を選択したことはありません。
今回も、もし単純に妻が入院したならば、私が家事・育児・仕事をやらなければならず、週に2時間程度ならヘルパーさんに入って貰えるとはいえ、現実的じゃありません。
私も調子を崩して子供達が行き場を失う可能性が高いでしょう。
でも実家に帰るのであれば、小学校一年生の長男は学校があるからともかく、0歳児の長女に関しては、一緒に実家へ連れて行くことができます。
0歳児の育児というのはやはり特別なものがあって、いくら家で仕事できる環境だからといっても、長時間目を離すことはできず、頻繁にミルク・離乳食をあげないといけません。当然、お風呂、おむつ替え、衛生面もサボることは許されません。
明日、妻が長女を連れて実家に帰ります。
結局その選択肢が一番と言うことに。
妻はギリギリまで頑張っていたので、実家まで辿り着く余力が残っていれば良い方……だと思います。
幼い子供と荷物を抱えての、新幹線→空港→飛行機の流れは、決して楽なものじゃありませんから。
本来ならばこんな状態になるまで頑張らせてはいけなかったのだけれど、やはり子供二人の同時インフルエンザは痛かった。夜中も目を離せず、私も精神的に結構追い詰められたというのが本音。
急だしお金もないけれど、LCCで航空機チケットを予約して、急遽、実家に帰って静養することになりました。
しばらく、私と長男の二人暮らし。
母親と離れることを知った長男は最初ショックを受けていましたが、今は元気に友達と遊んでいます。
私は完全な過眠症で、その上元々からロングスリーパーでもあるので、朝学校へ送り出すのが心配ですが、それ以外は多分何とかなります。
夕食は今までもよく作っていますし、洗濯物も二人分ならそう多くはないでしょう。買い物や金銭管理は苦手だけれど、頑張るしかない。
風呂は一人で入ってくれるし、宿題や翌日の準備も、今までだって何度もやっています。
問題は私自身の精神状態。
鬱病とは厄介なもので、理由もなく、切っ掛けもなく、突如死人のように気力を失うことがあります。
布団から出るのも無理。ご飯なんかどうでもいい。そんなテンション。
もちろん理由があって調子を崩すこともあります。今回の妻のように、無理をしすぎると私だって簡単に潰れます。
鬱病患者なんてそんなもんです。打たれ強かったり、長期間無理することができたり、それが許されるなら二週間に一回も通院しません。毎日欠かさず6錠の薬を飲んだりしません。
薬がないとうっかり死んでしまう可能性が高いから、本当は飲みたくない薬を、毎日欠かさず飲んでいるんです。
私は文章を書くのが好き。
実はこのブログ、ストレス発散装置のようなもので、アクセス数とか関係なしにただ書いてるだけだったりします。
誰にも知らせていませんし、誰に読んで欲しいわけでもなく、ただ書きたいことを書いているだけ。
そんな適当な文章を読んでくださる方には、本当に感謝しかありません。