mohumohux

病気や子育てについて書くつもりが、趣味の話が増えてしまった雑多ブログ。

アスペルガーとADHDを併発している可能性が高い。

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久々の更新になります。

 

今回の更新について、先に結論を書くと、アスペルガーの私が今日ADHDの診断を受けて明日から薬を飲み始めますよという話。あと薬の副作用とか、創造性についてとか。

 

ここ一ヶ月ほど更新していませんでしたが

更新する暇がなかったような

そうでもないような。

 

書きたいことがあったような

なかったような。

 

でも平均アクセス数が上がっている謎。

LZ-A4の記事辺りが検索に引っかかっているようで。

LZ-A4は本当に良いイヤホンだと思います。SE535は完全にお蔵入りしました。

エージングで低域の量感と締まりが心地よくなった気がしなくもない。

 

 

mohumohux.hateblo.jp

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話が脱線してしまいました。

この辺がADHD的なのかもしれませんね。

 

 

ADHDの疑いから服薬まで

 

今の担当医に変わって一年。

先生は発達障害を診ていて、年齢は私とそれほど変わらないように見え、相性も良く、親身になって相談に乗ってくれる良い先生です。

その先生が一年間私を診てきて、アスペルガーだけじゃなくADHDの要素も大きく影響しているのではないかと考えていることを今日告げられまして、続いて、ADHD用の薬を飲むかどうかも訊ねられました。

アスペルガーに効く薬はないけれど、ADHDには効く薬があるんです。

 

自分にADHDの要素があることは自覚していましたが、アスペルガーほど強くはないと思っていて、今まではアスペルガー8、ADHD2ぐらいの感覚でいました。

まあそもそも30歳になるまで自分が発達障害だなんて微塵も思わなかった私の"感覚"ですから、当てになりませんが。

ただ、どうも割合の問題、どっちが強いか弱いかという話ではなくて、「どっちの症状も強い」という解釈の方が良いのかもしれません。

薬については、長男に服薬させることを勧められた時に反対した経緯があり、今回も激しく悩みました。

でも

いつか長男もこういう薬を飲むことになるかもしれない。自分の身を以て経験しておくことは、今後役に立つかもしれない。

それに、もしかしたら何かが良い方向に変わるかもしれない。

 

そう思い、その場で薬を飲む決断をしました。

「薬が合わなかったらいつでもやめていい」という先生の言葉も後押しに。離脱症状はそれほど強くないそう。(過去にSSRIの急な断薬で救急搬送された経験あり)

 

 

ストラテラ 

 

出た薬は『ストラテラ』というもので、大人のADHDに処方できるようになったのは2012年からだそうです。

アトモキセチン:ストラテラ

 

名前の最後にテラとか付いてると凄く効きそうな気がするのは私だけでしょうか。

きっと研究段階ではストラメガという名前で、開発を重ねるうちにストラギガ→ストラテラと名前を変えたのでしょう。

適当なこと書いてごめんなさい。

 

話を元に戻します。

 

このストラテラ、薬学的な話はさっぱりなのですが、要するに「ADHD患者さんの6割強で、困った特徴を改善する効果が見込めますよ」という薬。残り3割程度の人には効かないみたい。(そういうときには「コンサータ」という別の薬もある)

ただし、吐き気・目眩・嘔吐・食欲減衰など様々な副作用があるらしい。

嘔吐恐怖症の私は、「ストラテラ飲んでリバースした」とかいう話を目にするだけで恐怖感が……。

 

特に空腹時の服薬で吐き気や嘔吐等の症状が出やすいそう。対処法として、大量の水で飲む、又はガスモチンという薬を同時に飲むと緩和されるという情報も。

先に知ってたら処方してもらったけど……。とりあえず家にある強力わかもとと一緒に飲もうかな。

 

効果の出始めまで二週間はかかると言われました。出始めが速い人もいるようですが、まあ気長に効果が出るのを待つしかないのかな。

 

そして副作用と同じぐらい私が心配しているのが

 

ADHD特有の創造性を損なうかもしれない。

 

という情報。

創造性という言葉だと大袈裟かもしれませんが、要するにネタ・アイディアの類いに詰まるかもしれないという事だと思います。

私は色んな事に手を出して、趣味も仕事もとにかく興味が尽きることがありません。(鬱真っ盛りの何も考えられない状態でなければ、ですが。)

しかし興味の移り変わりも激しく、大抵のことは形になる前に興味が尽き、ある程度形になったとしても完成の一歩手前ぐらいで止まって放置する、厄介な癖があります。

一方で、そういう特性からか、趣味で続けている物書きや仕事であるデザインにおいて、ネタ不足という状態はほとんど経験したことがありません。

それどころかネタが多すぎて完成前に早く次のネタに移りたい気持ちが強くなってしまい、集中力を欠いてしまうことも……。

特定のジャンルにおいて完全に手に余す程のネタ・アイディアが出てしまうという状況は、ひょっとしたらADHDの衝動性とか過集中とかが絡んでいるのかなと個人的に感じています。(過集中はアスペルガー由来かもしれませんが。)

ストラテラは衝動性や過集中を緩和させる効果のある薬なので、緩和したらどうなるのか、ひょっとしてネタが枯渇する? という話。

 

まあ私の場合はネタ・アイディアが手に余す程出ているので、多少詰まろうが何だろうが、一つ一つを大切に完成させていける人間になれれば良いかなとも思います。

物書きなんか、話が脱線しすぎて完成しなかったりしてますし。そういう悪い癖が少しでも緩和するならば大歓迎です。

でも、もし完全に枯渇するなら、その時は迷わず薬やめます。多分(笑)

私にとっては、物書きもデザインもできない人生なんてポイズンですよ。

 

折角なのでストラテラを飲んで何がどう変わったか、作用・副作用についてとか、ブログに書き溜めていこうかと考えています。

飲むのは明日の朝から。

今年から筋力強化に励んでいますが、食欲減衰で体重が急激に落ちる事も多いらしいので、プロテインを飲んで筋力強化(最悪でも維持)は続けたいと思います。

うつアスペの父親でも頑張ってみたよ! 一週間の料理写真。

月曜 豚すき焼き風の卵とじ(写真に写ってないけど、+味噌汁)

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火曜 焼きうどん、味噌汁

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水曜 お好み焼き

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木曜 アブラカレイ、卵サラダ(セブンイレブン)、味噌汁

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金曜 豚肉じゃが、梅干し、味噌汁。

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土曜(昼食) 豚肉じゃがからのリメイクカレー。

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土曜 ホウレンソウ入りの麻婆豆腐。

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日曜(昼) もやしとベーコンを乗せたサッポロ一番+おにぎり。

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日曜 チキンライス、市販のミートボール、ウインナー、アスパラ。

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できる限り子供が食べやすいものをと考えるけれど

冷蔵庫の中身を把握しつつ毎日の献立を考えるのは中々難しいです。

 

ちなみにチキンライスの日に食べっぷりが悪かったので、熱を計測して前回の記事にあるとおり風邪が判明しました。

 

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妻不在の中でやってみて解ったのですが、私は献立を前もって決めてないと落ち着かないというか、作業が手に着きません。

アドリブみたいな感じで作るのが凄く苦手で、この辺がアスペルガー的なのかな……。

ノートに翌日の献立を材料まで書き込んで、それを見て作るから何とかなっている感じです。

思えば昔から、一人暮らしの頃にもそうやって予定を先に立てていました。

ついでに言い訳をさせてもらうと、飲食店的な感覚で特定の献立を作ることは得意でも家の献立のように毎日違う物を作ることは苦手です。

だから簡単に言ってしまえば、家庭料理が特別得意なわけではないです。好きですけどね。

 

たった一週間で大分疲れました。

食事面以外でも、洗濯や風呂、掃除など、色々ありますから。

急に精神崩壊しないように気をつける必要がある感じです。

午前中とか、部屋の中でボーッとして立ち尽くしたまま2時間経過していたり。

僅かしかない仕事が全く進んでいなかったり。

それなのにブログ書いてる場合なのかとか思うけれど、

文字書いてる間は悪いことを考えなくて済むから、楽なんですよね……。

うっかり、とか洒落になりませんから。紛いなりにも動けている時に、気持ちが悪い方のスパイラルに入るとヤバいです。勢いで動ける分本当に怖いです。

 

鬱病って、ずっと塞ぎ込んでるような印象があるけれども、私は

良化して動きすぎ→悪化して休み→良化して動きすぎ→悪化して休み の繰り返し。学習能力が無い。

良く言えば、動くのも頑張るのも働くのも好きなんですよ。

ただ身体と精神がそれを許してくれない。私にとっての鬱は、そういう病気。

 

アスペルガーは根本的には治らないけれど、鬱は治る可能性があるから、いつか普通に生活したいなぁ……。

父親がみる、子供の発熱。対処法。

この間インフルエンザにかかったばかりの長男(小一)が、今度は風邪をひきました。

最近、散々な目に遭っているような気がする、うちの長男。

 

訳あって今は長男と私の二人暮らしなので、嫌だろうが難しかろうが鬱だろうが私が対処しないといけません。嫌ではない。

 

とりあえず薬を飲ませる。

早めのパブ○ン的な。

実際に飲ませたのはこれ

あの虫刺されの強い味方、『ムヒ』の子供用風邪薬があるんです。

ムヒっていうブランドだけで凄く効きそうじゃないですか?

 

でもこれ、実はパッケージがアンパンマン

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アンパンマンは正義です。子供はアンパンマンが大好きなようにプログラミングされているかの如くアンパンマンを好きになります。特に男の子。

おもちゃはアンパンマン、絵本もアンパンマン、テレビもアンパンマン

そんな状態で家の中がアンパンマンに支配されていき、「またアンパンマンか……」とげんなりするのは日本に暮らす乳幼児の親として通過儀礼のようなもの。

しかし親だってアンパンマンを欲する時があるのです。

子供が嫌いな物に使われてるアンパンマンは全力で利用します。

ああ家の中がアンパンマンで埋まっていく……。

 

このムヒのこどもかぜ薬(顆粒)は、アセトアミノフェン配合で、解熱だけでなく総合的な風邪症状に効く薬ですので、アンパンマン抜きにしてもオススメです。

一包ずつ小分けできるので、持ち運びにも便利。子供とお出かけする機会があるなら、念のためカバンに一包忍ばせておくといいかも。

 

1歳~11歳までと対応年齢の範囲が広めなのも、兄弟のいる家庭には好ポイントですね。ただ、ストナデイタイムなどは1歳から大人まで対応できますから、アンパンマン効果がいらなければそっちを常備しておいてもいいかもしれません。

 

一包はこんな感じ。当然、ここにもアンパンマン

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ストナデイタイム製品検索 | 薬と健康を見つめる製薬会社 佐藤製薬株式会社

 

ちなみに通過儀礼を終えると子供がアンパンマンから遠ざかり、次第と世の中の現象を全て妖怪のせいにするようになって、アポーにペンを刺す真似をしたりします。そんな微妙なお年頃になるとテレビのアンパンマンは見なくなってきますが、それでもアンパンマンのパッケージに対する安心感はあるようです。

 

熱はこまめに測ろう。できれば記録も取ろう。

当然のことですが、でも以外と忘れがちなのが体温測定。

できれば何時に何度の熱があったか記録を取り、グラフにすると良いです。目に見えると理解しやすく、安心感があります。万が一病院へ行くことになった場合にも、有効な情報となるでしょう。

私は38.5℃を境目に病院へ連れて行くか判断しています。今回は38℃ぐらいだったので、家庭薬で様子見。40℃を超えるようなら必ず医者に診てもらった方が良いと思いますが、(私のように)田舎暮らしだと夜間の医療機関がなかったりしますので、そういうときはアセトアミノフェンの座薬を使いましょう。

 

緊急時に便利なアセトアミノフェンの座薬は常備すべき。

もし常備していなくて、かつ近くに開いているドラッグストアがあるならば、何とかして買いに行くのも手です。

病院の処方であれば量は体重1kg当たり10mgが目安ですが、市販薬の場合は使用量が少なめになっていますので、基本的に市販薬の説明書に従ってください。1時間経過しても熱が下がらないようで、更に子供もぐったりしているなら、できる限り病院へ連れて行きましょう。

あと熱は夕方から夜間が最も高くなりやすいということも、覚えておいて損はありません。

 

体温計は下から狙って差す。できれば左右両方測る。

服の上側(首元)からだと測定位置のばらつきが激しく、本当は高熱があるのに測定位置がずれたがために平熱の数値が表示されることがよく起こります。

ですので、体温計は下から脇へ確実に差し込みましょう。

また、左右で著しい温度差が出ることもありますので、左右両方の脇を測った方がより良いです。

 

食事は子供が欲しがるなら、胃に優しい物を。長期間食べられなければ病院へ。

食事は子供が食べられるものをゆっくり与えましょう。できればおかゆ(コンビニ等で売っているレトルトで可)とかが好ましいですが、うちの長男なんかはおかゆ大嫌いなので、味噌汁にご飯を入れておかゆ的な食べ方をしたり、うどん(冷凍で構いません)を食べさせたり、擦ったリンゴをガーゼで搾った汁を飲ませたりしています。

これらは料理が苦手な男親だとしても、それほど難しくはありません。勿論、ゼリーやプリン、ヨーグルトもOK。

油物は避けつつ、レトルトや完成した状態で販売されている物を優先しましょう。茶碗蒸しとかも良いですよ。

 

ポカリスエットなどは常備しておくと良い。

清涼飲料水については医者によっても意見が割れている印象がありますが(糖分で尿が出なくなるからよくないとか)、栄養補給、水分補給を考えると非常に優秀な飲み物です。ホットポカリにしてもいいですし、保存期間も長いので家の中に一本ストックしておくだけで非常時は助かります。

 

布団をかけて暑いぐらい暖かくして、大量に汗をかく……は危険行為。

熱は寒気を感じる時に上がり、その時点では適度に布団をかけて暖かくしても構いません。

問題は熱が上がりきり、寒気を感じなくなった時。子供は弱っていて自力で布団から出てくることが困難な可能性も十分にありますから、寒気がなくなったら、もしくは汗をかき始めたら、今度は布団を外して涼しい環境を作ってあげましょう。冷えすぎないよう汗を拭いたりするのも良いです。

間違えて大量に汗をかき続けると脱水症状になってしまい、大変危険です。

 

薬はアセトアミノフェンが入っているものがオススメ。

以前のインフルエンザの記事にも書きましたが。

アセトアミノフェンはそれなりの効果を持ちつつ、インフルエンザでも使える解熱剤です。

インフルエンザの場合には使用できる解熱剤が限られていて、間違った解熱剤を使うと危険性が増してしまいます。使用する薬は必ず成分表を確認しましょう。

インフルエンザかどうかを家庭で正確に判断することはできませんので、常にその可能性は考慮する必要があります。もしインフルエンザだと感じたら即座に病院へ連れて行きましょう。早ければ早いほど危険性は低くなります。

 

親が慌てると子供にも動揺が伝わります。

できるだけドンと構えて、この記事だけじゃなく色んな情報からできる限り正しい知識を仕入れて、冷静に対処しましょう。

母親と同じように甘えさせたりすることはできないかもしれませんが、その分、理論的に風邪を攻略するのは父親の方が得意じゃないでしょうか。

「発熱に対する知識は親や祖父母から伝えられて覚えた」という人も多いかと思いますが、これが意外と間違っていることが多かったりします。

どうしても心配な状態であれば、その時は迷いなく医者の診断を受けるしかありません。病院へ行きましょう。

最終的に子供の責任を負うのは親です。

LZ-A4という中華イヤホン② 音質レビュー

 まず前提として、LZ-A4には背面3種類、前面(ステム側)6種類のフィルターが付属し、組み合わせの結果、計18種類の音質をもつことになります。

私は今のところ付属のコンプライもどきで背面黒+前面青のフィルター(到着時点と同じ組み合わせ、以下標準)で聴いていて、レビューもまず標準が前提にあって……という書き方をしています。

 

ちなみに前記事はこちら

mohumohux.hateblo.jp

 

 

組み合わせによって再生周波数帯域も変わるため、説明書の記載を最初にアップします。

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This Game / 鈴木このみ

標準 背面黒・前面青 20 - 35,000Hz

個人的に(ヘッドホン・イヤホンで聞く場合に)サ行が刺さる率ナンバーワンの曲なのですが、驚いたことに全く刺さらない。刺さらず、滑らかに消え行く。この曲はベースラインが凄く面白いのですが、このベースがとても自然な音が聞こえているという印象。正直に言うと、ほとんどの再生装置は質の悪いアンプや妙なエフェクターを経由したような音が鳴ると思っているのだけれど、LZ-A4はそういった感覚が少なく、歪みがないとはこういう事かと納得させられる。もちろん意図的に歪まされている音はその通り聞こえるけれど、必要以上に歪んだようには聴こえない。ボーカルは埋もれがちなハモりの部分がしっかり分離して明確に聞こえてくる。ノリが良く華やか。

 

比較 背面赤前面青

10-35000Hzと、最も広い再生周波数帯域の組み合わせ。

ボーカルのサ行は変わらず刺さらない音で、低域はより深いところで鳴るようになった。その分、やや中高域が奥に引っ込んだ感があり、これにより解像度が若干下がった印象も受ける。しかしベースは躍動感を増しているし、これはこれで十分ありだ。

しかし、「何故最も広い再生周波数帯域を誇る組み合わせが到着時点(標準)の組み合わせでないのか」と私は思っていたのだけれど、標準の背面黒・前面青に比べるとどうしても凡庸というか、他の同価格帯イヤホンでも良いんじゃない?と思える仕上がりにも感じた。標準の組み合わせに比べるとやや曇っているというか、雄大な音場で鳴る自然な音という印象が薄れる。

ただ、フィルターを変えるだけで20000円超えの他のイヤホンのような音も手に入っているのだから、高評価すべきだと思う。

もちろん、この音が一番好みという人も多くいると思う。

 

比較 背面黒・前面赤 20 - 15,000Hz

説明書によると、この組み合わせは再生周波数帯域が20-15000Hzと、それほど広くない。むしろ狭いと言ってもいいと思う。私自身の耳が加齢による衰えで17000から18000Hz辺りを上限に上が聞こえないのだけれど、それよりも狭い。

一方で、ネット上で評価の高い意見が見られたため、標準の次に期待していた組み合わせでもある。

高域は更に刺激が無くなって、マイルド。中低音は厚みを増して、標準の組み合わせに比べるとスモーキー。明瞭感や鮮烈な印象はなくなるが全体のバランスが良く、ボーカルも一つの楽器であることを思い知らせてくれる絶妙な塩梅。標準よりも大人な音といった印象。ボリュームを少し上げても良い。

とにかく刺激が少なくて、聴き疲れとは無縁のようにも感じる。長く聴き続けるならこれが良い。

 

比較 背面黒・前面 20 - 24,000Hz

全体的にモヤがかかった印象で、標準に比べて著しく見晴らしが悪くなり音場もギュッと縮まる。

 

Rising Hope / LiSA

標準 背面黒・前面青 20 - 35,000Hz

シンセサイザー、ギター、ドラム、ベース、どれもが分離感高くそれでいて調和して存在している。その土台の上に強めのボーカルが乗ってきて、作り手はこういう音を狙っていたのではないかと勝手に想像してしまう。3:45~のロングトーン2連発は鮮やかに伸び、しかしBA型にありがちの神経質な印象は受けない。

 

比較 背面黒・前面赤 20 - 15,000Hz

標準に比べるとRisingHopeのように明るくノリが良い曲との相性で劣るかもしれない。

しかし、標準はボーカルが近く感じたけれど、これはこれで全ての帯域が整列したようにバランスを取っている印象があり、決して悪くない。

華やかさが無くなったように感じるけれど、だからといって解像に劣るわけではない。標準に比べて明瞭でない分わかりやすい解像感ではないけれど、よく聴けばしっかり鳴っていても過度に主張していないだけだとわかる。

ボーカル帯域において伸びやかさが無くなるということはなく、より刺激の少ないマイルドな質になっている。角が取れた分、ボーカルが上手くこえるのはこちらの組み合わせかもしれない。

一方でシンバルの刺激的な響きまでマイルドになってしまうことには若干の寂しさが残る。

高域の刺激を好意的に受け取るか不快と感じるかで評価が割れそう。

 

比較 背面なし・前面赤 不明

変化を求めて、いっそ背面を外してみました。

音が破綻するかと思いきや、予想を裏切る高音質。ベースラインやバスドラムの響きが心地よい。ボーカルは遠ざかるけれど、決して遠すぎない。説明書には存在しない「つけない」という選択肢だけれど、全然あり。

 

比較 背面赤前面緑 40 - 20,000Hz

スピーカーを自作したりしている身としては、経験上、下は40Hzからでも十分に音楽は成り立つと感じています。もちろん、出るには出た方が良いのだけれど、数字以上に大事なことはあります。

前面のフィルターがグリーン、グレー、ピンクの場合は低域の再生周波数帯域も変わるようで、背面を赤にしないと低域が不足しそうだと思い背面は赤を選びました。

この背面赤・前面緑の組み合わせは決して悪くないのだけれど、標準に比べると見晴らしが悪く華やかさも無い。では背面黒・前面赤のようにバランスが良くマイルドかというとそういうわけでもない。どっちつかずな印象。

 

時代おくれ / 玉置浩二

標準 背面黒・前面青 20 - 35,000Hz

河島英五の同名曲を、玉置浩二がカバーした曲。情感の込められたボーカルを上手く鳴らしていて、口元や舌の動きまでもが解るような感覚を覚える。この曲に関してはそれが全てかもしれない。低めのボーカルを全く苦手にせず、明るめの曲が合うかと思っていたけれど、どうやらしっとり聴かせることも得意なよう。

 

比較 背面黒・前面赤 20 - 15,000Hz

この曲の歌詞に『目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは無理をせず』というフレーズがあるけれど、正にそういう印象。この組み合わせを聞いた後だと、標準の組み合わせはやや「はしゃいだ印象」がある。

口元の動きがわかるような解像感はそのままに、よりしっとりと歌い上げているように感じた。

 

イエス / Acid Black Cherry

標準 背面黒・前面青 20 - 35,000Hz

私はJanne Da Arcの大ファンだけれどAcid Black Cherryはファンというほどではないという微妙な立ち位置。最大の差は音作りにあり、Acid Black Cherryのオリジナル曲のほとんどは音圧が強すぎて耳に痛い。ボリュームを下げてしまう。

ここまで聴いてLZ-A4は(標準組み合わせでも)音圧をかなり和らげてくれている印象があったため、あえてAcid Black Cherryの曲を選択してみた。結果的に、今のメイン機(主にSE535、UEs)に比べて音圧は幾らか和らいでいる印象。でも音圧の強い曲が完全に違う曲になるわけではなくて、強いものはやっぱり強い。ただ、ボーカルyasuのやや神経質な面もある高域が耳に刺さることはなくなり、聴きやすい印象。ミドルボイスも魅力的に感じる。

 

比較 背面黒・前面赤 20 - 15,000Hz

より音圧が下がる傾向にあると思える組み合わせ。比較にこれが続いているのは、それだけ気に入っている証拠。

標準の組み合わせではまだ聴き辛さの残る印象だったけれど、驚くことにこの組み合わせでは聴き辛さがほとんど解消されている。

センチメントなギターが素直に耳へ届き、ベースやドラムが土台を作り上げ、その中でボーカルが歌っている。今までは我先にと言わんばかりに主張していたそれぞれの音が、一歩引いてそれぞれを活かしあっているような印象へと変わった。

 

比較 背面赤前面グレー 40 - 16,000Hz

低域寄りになり、音が重なる感じがある。低音が好物な私でも、ベースが前に出すぎていて聴きづらい。

ゴリゴリに締まった低音ではなく、ボンボンと前で鳴る印象。

 

ダイヤモンドヴァージン / Janne Da Arc

標準 背面黒・前面青 20 - 35,000Hz

折角だからJanne Da Arc。個人的名曲。

ボーカルは同じyasuの声でも、やはりAcid Black Cherryの曲に比べて圧倒的に聴きやすく耳にすんなり入ってくる。

比べるとボーカルがやや遠く、ベースラインが強めに出ている。これぐらいの感覚の方がLZ-A4には合っているようで、一切の破綻なく再生しきっている。

この曲は疾走曲だけれど哀愁があり、とてもドラマチック。曲名とサビの歌詞だけを見て逃げ出すのは良くない。2:43辺りからのメロディアスなフレーズを聴くと、むしろLZ-A4の良さはこういった疾走と哀愁のように、落差の激しい曲に向いていると思われる。激しく行って、突然夕暮れのような情緒的メロディーを奏でる。そういった落差を、変化を表現することに非常に長けている。

 

比較 背面黒・前面赤 20 - 15,000Hz

先に書いてあるとおり、Acid Black Cherryの曲に比べるとボーカルはやや遠い。標準ではこれが丁度良く感じたのだけれど、この組み合わせだとボーカルがもうちょっと近くても良いかなと思えてくる。

その分、楽器隊はより聴きやすく、特にドラムは存在感を増して、はしゃがない範囲で曲を下支えし彩っている。

 

神さま達 / 千と千尋の神隠し より

標準 背面黒・前面青 20 - 35,000Hz

サントラ。細かい音をしっかり拾い、イヤホンとしては私は過去に経験したことがないほど広大な音場で鳴っている。開放型のヘッドホンより広いかもしれない。前後はそれほどでもないかもしれないが、上下はかなりあり、左右に至っては終着点が見えないほどに広い。

分離、解像感の高さが素晴らしく、全ての音が一切重ならず、一つ一つの楽器が一つの曲を作り上げているということを再認識させられた。

 

比較 背面黒・前面赤 20 - 15,000Hz

標準のやや華やかな音に比べると圧倒的にしとやかで上品。華やかさに欠けるとも表現できるが、中低域の響きが壮大で、高域は一切刺さらない。音場は適度に壁が生まれ、広大ながら終着点が見えないというような鳴り方ではない。分離や解像が劣るということもなく、むしろ上がっているような印象さえある。

 

総評

BA(バランスドアーマチュア)型の中高域は神経質な音を鳴らす印象があって、良くも悪くも私はそれが好きでした。

でした、というのはつまり、このLZ-A4を聴いて神経質じゃないBAは素晴らしいということを知ってしまった今、もう神経質な音に戻る気にはなれない、ということ。

結局のところLZ-A4は『物凄くレベルの高い普通のイヤホン』なんだと思います。

中を開けたらBAじゃなかったということでなかればいいけれど、仮に中身がダイナミックドライバー一発だったとしてもこの音が鳴るのなら凄い。勿論、購入物の内容が違っていたら精神的には嫌だけれど。

良い意味で本当にBA型なのか疑いたくなってしまう理由は他にもあって、とにかく下から上まで音の繋がりが素晴らしく良い。手持ちで言うなれば、低価格中華イヤホンのUEsが完全に、見事なまでに繋がっていないように(それでも聴かせるからUEsは凄いのですが)、BAとDDのハイブリッド機種は音の繋がりに難があるものが多いそうですが、そんな話と裏腹にLZ-A4は完璧と思える繋がり。少なくとも私にはわからない。

しかし、一部で言われている「聴き疲れのなさ」に関しては、標準の組み合わせの場合には、言われているほどじゃないなと。私の音楽を聴く時間が長すぎるのかもしれませんし(昔は8時間ぐらい聴いていました。今も仕事が在宅なので、仕事中はずっと聴いてます。)、聴くジャンルが基本耳に痛い(アニソン、ロック、メタル)ということもあると思いますが、やはり耳は疲れます。

そして、これは良い点でもあるのですが、標準の組み合わせで聴くLZ-A4は音場が広い割にボーカルが近く、中域が凹むことなくしっかり主張します。高域と低域が音圧から解放されたようにのびのび鳴るのに対して、中域はそれなりの音圧がありやや賑やかな印象です。

聴き疲れのなさを求める場合は、背面黒・前面赤の組み合わせの方が求める物に近付くと思います。これも標準に負けず劣らずというか、もう完全に好みの問題なのですが、標準の一聴して高音質とわかるノリが良く華やかな音に対して、背面黒・前面赤は聴けば聴くほど耳に馴染みます。若々しい標準に対して、大人の背面黒・前面赤。

私はある程度ボーカルが近くて若干華やかな音の方が好みなので、結局標準を使用していますが、気分によって使い分けようかと思います。午前と午後で、もしくは取り組んでいる作業次第で、変えるかもしれません。先に強調してまで『物凄くレベルの高い普通のイヤホン』と書いてしまいましたけれど、そんな使い方ができるのは『普通じゃない』ですね。

LZ-A4の音は弱点がないように感じます。好みでさえもフィルターの組み合わせで合せられてしまうし、そもそもの性能から言ってこれが苦手というものが、今のところ見当たりません。上に書いていない中ではビルエバンス(Jazz)も凄く上手く、空気感をもって鳴らします。

 

SE535との比較。

モニター調という言葉を正しく使えるか解りませんが、勝手にモニター調だと思っているSE535に比べても、素直で自然な音と感じます。歪みは少なく、音が神経質でなく、刺さりがなく、マイルド。でも作られた感は一切なく、比べるとSE535の方がドライすぎるんじゃないかと思えるぐらい。LZ-A4はキラキラでもドライでもなく、サラッとした感じ。音場はLZ-A4の圧勝で、解像感は同じぐらいかもしれないけれど、空間表現の巧みさの分、LZ-A4の方がわかりやすく好ましい。分離はLZ-A4の勝ち。

 

つけ心地

耳からぴょこっと飛び出す感じになりますが、そのお陰でShure掛けはしてもしなくてもどちらでも良く、つけ心地的に一番似ているのは10proだと感じました。寝ホンには適さないけれど、普通に使う分には以外と楽。

 

ケーブル

ケーブルは細く、少し頼りない印象。しかし非常にしなやかで、タッチノイズも少ない。個人的にはもう少し長い方が好みだったけれど、通勤通学などポータブルで使用する分にはこれぐらいが丁度良いのかもしれない。

 

SE535のケーブルに変えてみた

純正ケーブルとの相性が良くてリケーブルはしない方が良いと言うことなので、してみました(ひねくれ者)。

一聴して低域の量が増えて中域が遠ざかりました。音像がややぼやけるかな。これはこれで好きだけれど、確かに純正ケーブルの方が好ましいというか、組み合わせた結果の完成度が高いように思う。ただ、SE535のケーブルで別の組み合わせを聴けばまた違う印象になるかもしれないから、このイヤホンは底なし沼とも言える。

ただ、これほど違うとなると純正ケーブルの断線が怖い。少なくともSE535のケーブルより耐久性は劣るだろうから、気をつけて使わないと後悔しそう。

 

 

とりあえず以上です。

また面白い組み合わせがあったらネタにするかもしれませんが、しばらくは純正ケーブルのまま標準と背面黒・前面赤のどちらかで楽しむと思います。

LZ-A4という中華イヤホン① 開封の儀

長いので、二回に分けます。

写真の撮り方とかド下手なので、ご了承ください。

 

最近ちょこちょこと良い話が出回っている中華イヤホン、【LZ-A4】。いくつかのブログで絶賛、もしくは好印象と書かれていて、海外での評価も調べた限りでは(読み間違えていなければ)高い様子。

私はイヤホンにそこまで詳しいわけではありませんが、とりあえずメインのイヤホン歴としてはE4C→10pro→SE535と推移しています。

BA型の繊細で神経質な音が好き。でも同時に低音スキーでもある。これが悩ましいところ。

しかし去年何となく手を出してみた3000円程度の低価格中華イヤホン『UEs』が、メインイヤホンに食い込んでくるほど面白かったので、じゃあいっそメインイヤホンを本気でSE535から変更してしまおうということに。

LZ-A4は評判を見る限りでは、『解像感が高く、開放感があり、聴き疲れがしない音』という評価が多い。

解像感も開放感も魅惑的だけれど、長時間使用を基本としている私にとっては聞き疲れしない音こそが正に求めているもの。

イヤホン本体に装着するフィルターを変更することで音質を変えられるギミックも、こういう変わり種が好きな私にとっては物凄く魅力的。

ただ、中華イヤホンに20000円以上支払うことには、多少の抵抗を感じます。

20000円あれば国内で割と良い物が選べるじゃん? と思わなくはない。

 

でもまあ、ここは思い切ってポチッと。

 

 

そして届いた箱からは、激しい中華臭が漂う。

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開けたら肉まんが出てきそう。

 

 

開封

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左上のイヤホンが落下しています。でも中華クオリティに細かい部分を期待してはいけません。無事に届けばそれで良いんです。何も問題はありません。無問題。

下部に6ペアのイヤーピース。

 

更に開けていく。

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何に合格したのかわかりません……。

ただ、紙は明らかに家庭用の名刺用紙といった感じで、残念な手作り感があります。

何か公的な認証を受けたというよりも、自社で定めた基準をクリアしています程度のものかもしれません。詳細は不明。

 

 

更に開封(開梱)していくと、100均で売っていそうな薄っぺらいアルミ?か何かの金属ケースが出てきました。

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中にはイヤーピースが1ペアと、本体の前後に取り付けるフィルターが収納されています。

大きい方が背面フィルターで、小さい方が前面フィルターですね。

組み合わせ次第で18通りのパターンがあり、好みの音を選ぶことができます。その日の気分で変えちゃったりしても良いかもしれない。

 

 

 

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持ち歩くには中華感が強すぎるポーチ。

想像だけれど、このロゴは多分中国国内でも受けが悪いんじゃないかな。変えた方が良いと思う。デザインは大切。

 

 

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並べるとこんな感じ。脱落していたイヤホン(L)は可哀想なので本来の位置に戻しました。

中華感は置いておいて、付属品の種類はかなり多いと感じます。特にイヤーピースは、こんなにいらないだろうと思ってしまうぐらい付属しています。

 

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イヤーピースだけを並べてみました。

たいていの人はこの中からそれなりに合うものを選べると思います。

私はコンプライ風が好き。

 

本体

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作りの良さとか、正直よくわからないんだけれど。

でもこのプラスチック感は、実売20000円台のイヤホンとしてかなりレベルが低いでしょう。

ぱっと見だけなら3000円のUEsにすら劣っています。

ただ、私は音と装着感が良ければ何でもいい人間なので、気にしません。

 

 

SE535と比べてみる。

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明らかに大きいですね。

でもこうして比べるとSE535も別に高級感があるわけじゃないかな……。

ステムが明らかに太いですね。SE535が細すぎるというのもありますが。

 

ケーブル

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何でも良いからもうそのロゴやめてください。外で使いにくいじゃないですか。ほぼ引きこもりの私が外で使う機会なんてそうありませんけれど。

気になる人は外して使うが吉です。

ケーブルそのものは、細めでやや頼りない印象。

しかし造りはそれなりに丁寧に見える。

 

 

最後に、ケーブルとコンプライもどきを装着した状態。

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音質レビューは次の記事で。

 

 

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大切な【遺骨】を「ゆうパック」で送る。沖縄から到着編。

遺骨の郵送について3つ目の記事になります。

今回は、受け取りの話。

 

以前の記事はこちら。

 

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配達員さんが緊張していた。

それはもう、ここまで緊張している配達員さんは、かつて見たことがないぐらい。

神妙な面持ちで、物凄く丁寧に、優しく、運んでくれました。

他人の遺骨を持つ機会なんて、普通に生きていて経験することはないと思われます。少なくとも私は、ない。

だからこそなのか、とにかく慎重に運んで頂き、その様子からは「普通の荷物じゃない」という意識がひしひしと伝わってきました。

配達員さん、ありがとうございました。

 

でもやっぱり荷物。

前の記事に書いたように、私は遺骨を他の荷物と同じように扱われることへ対して、違和を感じなくはないです。

だからこそ、配達員さんに癒やされました。明らかに普通の荷物を持ってくる感じじゃなかったから。

しかし届いた遺骨を見ると

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どう見ても普通の荷物です。

 

ゆうパックで送っている以上、普通の荷物と同じ扱いなのは当然です。

 

品名は?

これはもう、見て頂いた方が早いかと。

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ストレートに「お骨」「遺骨」でいいみたいです。

そりゃこれ運ぶのは緊張するよね。

 

 

ここが特に荷物感。

 

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骨壺があるので、ビン類になるようです。

当然こわれもの指定で、下積み厳禁。

丁重に扱われている一方、荷物感は満載。

あくまでゆうパックです。再三言いますがこれが嫌なら専門業者を探しましょう。

 

梱包の状態。

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大体こんな感じ。

上下は四角いエアクッションで。周囲は新聞紙で梱包してありました。

今回は郵便局で材料を頂いてアドバイスを受けながら梱包しましたが、これなら個人でも十分できるレベルですね。

要するに「頑丈に梱包されてればOK。でも自己責任ね」ということ。

 

この後、風呂敷(風呂敷は自前です)を開けると、ようやくこういう遺骨らしいもの↓が出てきます。

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感想

大切な【遺骨】をゆうパック」で送るという行為に、違和感を抱く人も多くいると思います。

それを踏まえて書きますが、少なくとも私は「ゆうパック」で遺骨を送ることができて本当に助かりました。

私はパニック障害で飛行機に乗れません。沖縄まで取りに行くことができないのです。

今回はたまたま妻が沖縄に行っているため、受け取りから郵送までをやってもらいました。とはいえ、妻は長女(0歳)と一緒に実家で静養中ですから、妻の実家に私の母の遺骨を置かせて頂くわけにもいきませんし、長女がいる以上、妻が一人で遺骨を持って帰ってくるのは不可能です。

だから郵送するという選択肢は非常に現実的で、別途追加料金を徴収されることもなく非常に丁寧に取り扱って頂き、もう感謝以外の言葉が見つからない状態です。

 

一方で、何度も書いていますが、あくまで「ゆうパック」です。遺骨であっても「ゆうパック」の枠を超えるサービスにはなりません。

遺骨を取り扱う専門サービスではないので、他の荷物と一緒に配達されます。箱は普通のダンボールで、ビン類、こわれものとして扱われます。基本的には遺骨を郵便局へ持ち込むことになります。品名を書く必要があります。

普通の荷物と同じ車に乗ってきます。届けるのは郵便局の宅配員です。届いたら自分でガムテープやビニールテープを切って、ダンボール箱を開けて取り出す必要があります。

しかし便利な点として、配達日時を指定できますし、受け取り時に不在なら不在連絡票が入ります。実際に私は病院への通院日に届いてしまい、再配達してもらいました。まさか母の遺骨を再配達してもらう日が来るとは。

【遺骨】を「ゆうパック」で送るという行為に一切の違和感を覚えないという人は、希じゃないかなと思いました。無宗教の私でも、やはり荷物として扱われることには少なからず違和感があります。

それを踏まえた上で、専門のサービスを探して利用するか、ゆうパックを利用するか、自力で何とかするか。

大切な遺骨の取り扱いですから、後悔のない道を選ぶのが良いかと思います。